「うちの子なんて食事中全然座ってくれないのに、なんでこんなにずっと座ってくれるの?」ってよく聞かれます。でも「お母さんの対応しだいで座れる子になれますよ!」って偉そうな事、保育士と保護者の関係ならまだしも、知り合ったばかりのママ友に私が言えるはずありません(>_<)
うちの子はご飯に関しては本当に執着してくれるというか「待ってました!」とばかりに座りに行き、食べ終わってからもあわよくば何かもらえないか?と座っているタイプです。なので近所のママさん達に「よくじっと座ってられるね」と言われる事も多いのです。私はむしろ食べ終わったら早く遊びに行ってくれないかな~と思ってしまうのですが・・・。
そこで、前回の『ご飯を食べて欲しい!ご飯を少ししか食べてくれない子への対応』に引き続き、今回は『食事中座ってくれない子への対応』をお伝えしたいと思います。
食事中なぜ座ってくれないの?
あまり食に興味のないっていう子は確かにいます。なので最初のきっかけは「食べても食べなくてもどっちでもいいからなぁ~」って気持ちで立ち上がってしまっていたのかもしれません。中には「食べるより、遊んでいた方がいいや」と思った子もいるかもしれません。
その辺の子どもの気持ちは様々なのでしょうが、そこで親がどう対応するかでその子たちの今後は変わってくると思います。
親なら「少しでも食べてもらいたい!」って気持ちはもちろん理解できます。しかしその時、こんな対応していませんか?
1・歩き回っている子を追いかけて食べさせる。
2・お母さんの元に戻ってきたら立ったまま食べ物を口に入れてあげる。
上記のような事が当たり前になっているのなら、「座ってよ~」って声掛けしたところでも何も改善はされません。
・子どもは自分がどんな状態にあってもお母さんが自分に食べ物を届けてくれるって事が分かっているのです。
・お母さんの元に戻って口を開ければ食べ物を口に入れてくれると分かっているのです。
どうしたら座ってくれるようになる?
『ご飯を食べてくれない子への対応』と同じような事になりますが、座らない限りご飯は食べられませんという親の毅然とした態度が重要です。
立ってしまったらご飯は終わり。という親の一貫とした姿勢を貫く事で、子どもは『食べる時は座るもの』と学んでいくのです。
そうは言っても立ち上がってしまうのはどうしたらいい?
どのような環境で食事をとっていますか?
低いテーブルで子ども用椅子を使っているお宅ならば、座れるようになるまで机を壁際に持って行ってください。そして子どもを壁際に座らすのです。子どもは壁際で椅子を後ろに引く隙間もなく簡単に立てなくなります。
一見窮屈でかわいそうに感じますが、数週間から数カ月もすれば座っていられるようになるので、まずは一度試してみてください。
私も保育園で働いている時に先輩保育士がやっているのを見て「えっ!?ちょっと厳しいなぁ」と思ってしまったのを覚えています。
でも、その壁際に座らされた子、食事中本当にすぐ立ってしまう子だったのです。
壁際に座らせたら自分一人では椅子と机の間から出られなくなり、その子も諦め、次第にご飯も落ち着いて食べられるようになりました。
でもその子、座れるようになりましたが、食べ終わったら新たな手法で自力で出ていくようにはなりましたけどね。上からではなく、下にもぐって、机の下から這い出てくるとゆう・・・。あっぱれです。
高いダイニングテーブルの場合、ハイチェアーだと身体能力の高い子は簡単に出てこれちゃうんですよね。うちの場合お兄ちゃんも弟くんも座ったら動かないタイプなのでハイチェアーで大丈夫なのですが・・・(;^ω^)
ファミリーレストランでも時々出してくれるところがあるのですが、テーブルに取り付ける椅子はご存じないですか?テーブルの板を挟むようにして椅子を設置させるのです。
あのタイプの椅子だと足はぶらぶらして足を立てるところがないので自力で立ち上がるのは難しいです。ぜひ、試してみてください。
終わりに
やはり今回も、座って食べてくれない事をすごく悩んでいるという方へのアドバイスです。
実際保育園の場合だと集団生活で一人が立ち上がってしまうと周りが落ち着かず、他の子も立ち上がってしまう傾向にあるし、なにより立って食べていると誤飲の危険もあるので安全な食事を提供するためにも座ってもらわないと困るのです。
そのうち座って食べてくれるようになるだろうから、今は子どもが食べたいスタイルで食べさせたいって考えのご家庭を非難したいわけではないので、その辺はご理解下さい。
実際それも一理あるんです。
集団生活をするようになって、周りが座っているのを見て学ぶ子もいるだろうし、成長に伴い運動量も増え、空腹を感じるようになって食に興味を持ち、座れるようになる子もいます。
話しはちょっとズレますが、私の友人で「中学生くらいまでお母さんがご飯を口に運んでくれた」と話していた人がいました。「えっ?なんで自分で食べなかったの?」と聞くと、「小さい時は遊んでたり、本を読んでて、中学生の時は漫画を読んでた」との事でした。それでもその子がいま自分で食べられないか?と言えば、そんな事はありませんからね。
でも、小さいうちは誤飲の危険もあるので、やはり座って食べる事をお勧めします。