幼稚園の個人面談で、親としてショックな事を言われました。
お兄ちゃん、幼稚園で一人で本を読んでいる事が多いらしいのです・・・。
先生に深刻に言われたわけでもないし、本好きは悪い事ではないし、本が好きな事を他のお母さんに羨ましがられたりもするけど、幼稚園生活の中で誰とも遊ばずに一人で本を読んでいるとなるとやっぱり心配になってしまいます。
数日間モンモンとしたのですけど、自分なりの考えをまとめてみました。
今までたくさんのお友達と遊んでいるようだったのになぜ?
お兄ちゃん、4月から年長さんになりました。幼稚園は、それはそれは楽しくて、張り切って毎日行っていたし、お友達の名前もたくさんでてきました。ただ、特定のお友達を作るタイプではないのかな?と感じてはいました。
年少・年中の個人面談でも担任の先生に「いろんな子とくまなく遊んでいます。」と言われており、それはいい事なのだろうなととらえていました。
しかし今回の面談では
「ちょっと外に遊びに行ったら、すぐに帰ってきて部屋にいる誰かとおもちゃで遊んでいます。でも気が付いたら一人で本を読んでいます。」
との事でした。
お兄ちゃんの普段の様子
お兄ちゃんの普段の様子は、家と外ではだいぶ違うようです。過去記事の安心タオルって子育て分担できる存在なんです!でもお伝えしているのですが、家ではいまだにぼーっとタオルを触っているか、本を読んでいるか・・・。って感じなんです。あまり動きがなくて・・・。
でも幼稚園だとすごく走り回っているようだし、仕切り屋さんだし、強がりだし、家ではお友達の名前も「君」づけなのに、園では呼び捨てだし、自分の事を家では名前で呼んでいるのに、外では「オレ」と言っているみたいだし・・・。
オンとオフが激しい気がします。みんなそんな感じなんですかね?
本を一人で読んでいる事が多いと聞いて
先生に個人面談で言われた時に、「あちゃ~、お兄ちゃんとうとうお友達に嫌われたか?」と思ってしまいました。親目線でハラハラするほど幼稚園では仕切り屋さんのように見えたので。
「おい!だれかこっちにきて、これやって~!もう一人の人はこっちやって~。オレはこれをやるし。」
こんな姿を見ていて、ほ~こんな偉そうにしていても、ついて来てくれるお友達もいるんだなぁ。うまくできているなぁと感じていました。
しかし年長になったある朝、「誰も戦いごっこしてくれる子いないんだよ・・・。」とちらっと涙ぐんでいた日もあり、おやおや?と思っていたところ、先生から今回の話を聞いて、「やっぱり誰もついて来なくなったか・・・。」と感じてしまったのでした。
やはり我が息子がもしかしたらお友達に嫌われてるかもしれない。と思うとこんなに心配してしまうのですね(+_+)
最近のお兄ちゃんの様子
「今日幼稚園で何するんだろ?」
「あー、今日は幼稚園ですることないなぁ」
等、ぶつぶつ言いながら登園しています。クラスのお友達も変わって、先生も変わって、多少の不安はあるのでしょうね。でも帰ってきたら
「今日はやる事たくさんあって、すごく楽しかった!」
「今日はね、すっごくいい日だった!」
「今日はね、(普段は入れない)遊戯室で遊んでよかったから、見たことない本読み放題だった」
とすごく楽しんでいる様子なのです。
あれ?お友達と遊んでいなくても楽しんでるってこと?
もし私が先生の立場だったらどう思うか?
自慢できる年数ではないのですが、少しだけ保育士をしていたことがあります。
なので私がもし保育士で、お兄ちゃんのような子がいたらどう思うかな?と客観的に想像してみました。
見る視点はやはり
本人がどう感じているか
一人で虫取りに集中している子。一人で鉄棒練習している子。友達と遊具で遊んでいる子。友達と鬼ごっこしている子。一人で砂遊びをしている子。いつも先生と遊びたい子。
園では一人ひとりがやりたい遊びを選んで遊んでいます。
一人で遊んでいる子が、「仲間に入れてくれないんだよ~」と寂しがっていたり、入りたそうに集団を眺めているなら、仲に入れるようにお手伝いしますが、一人遊びに熱中しているならそっとしておくだろうなぁと思うのです。
親目線だとどう思うか
今回一人で本を読んでいる事が多いと先生に事実を言われたわけですが、親目線だとすぐに
一人=寂しい・かわいそう
の構図が浮かび上がってしまいました。
今回、担任の先生は穏やかに
「きっと今は本が読みたいのでしょうね」
と言ってくれていたのです。
冷静に考えるとたったそれだけの事かもしれません。
親ができること
お友達に嫌がられるようになってしまったの?ついて来てくれるお友達がいなくなったの?外に居場所がないの?誰も遊ぶ相手がいないから本を読んでいるの?
たった一つの事実を知った事で、親である私は物事を複雑化させてモンモンと悩んでしまいました。
しかし、冷静に考えてみると、実は単純な事かもしれないのです。
年小・年中時代に思いっきり外で遊んでいるのだから、じっくり部屋で遊びたい時期なのかもしれません。
それに文字がスムーズに読めるようになった事が嬉しくて、今は本を読むのが本当に楽しい時間なのかもしれません。
戦いごっこを断られた日も確かにあったのでしょう。でも周りの子も遊びを選びたいのだから、そんな日があるのは当然です。
私にできる事は、物事を勝手に複雑化させない事
「一人なんて寂しいじゃない!」って偏った考えを教えない事
「本なんて家でも読めるんだから、幼稚園では外でお友達と遊びなさいよ!」なんて
大人の願望を子どもに押し付けない事かな・・・。と思います。
だって、本人が選んでいる遊びなんですもんね。
もし、幼稚園から帰ってきてからのお兄ちゃんの感想がショボーンとしたものになってきたなら、その時はもう一度担任の先生に相談してみようかなとも思いますが、今は本人が楽しそうなので見守ることにします。
終わりに
先日、同じマンション同じ歳で違う幼稚園に通う男の子と遊ぶ機会がありました。ほとんど遊んだ事がないのに、すぐ意気投合して二人で仲よく遊びだしたのです。
私が「よかった~お兄ちゃん幼稚園で一人で遊んでるみたいだから、心配してたの。こんな風に気が合えばお友達と遊ぶんだね。今は幼稚園で一人で遊びたい時なのかな?一人遊びがかわいそうって勝手に決めつけちゃダメだね。」
とその子のお母さんに話したところ、
「それうちの事だよ~。うち幼稚園生活3年間一人で遊んでるらしいの・・・。でもうちの子一人ですっごく楽しそうに遊んでるんだって!だけど私がそれを認めてあげられなくて~」
と言っていました。
その日はママ同士楽しそうに遊んでいる子ども達を見て「こうやってお友達と楽しめる時もあれば一人で遊びたいときもあるんだね」と実感しました。
そして「1人遊びが寂しい・かわいそうって価値観を子どもに植え付けないようにしようね!」と結論を出し、ちょっと安心した日となりました。