さて、いよいよ手術当日の流れです。前日編はこちら。
緊張もしますが、もう覚悟を決めるしかありません。赤ちゃんに会える喜び、楽しみを糧に、いざ出陣!
今回も私の体験段をもとにお伝えしたいと思います。
手術室に行く前
・NSTなどで赤ちゃんの心拍数確認
お腹の赤ちゃんの心音を聞くのも最後ですよー。なんだかしんみりしてしまいます。
よく狭いお腹の中でここまで大きくなったなぁって。いよいよ会えるんだなぁって。もうすぐ心音ではなく産声が聞けますね。
・手術着に着替える
メガネ、コンタクトレンズ、アクセサリー類はすべてはずすように注意深く指示がありました。
手術着を着る時は下着も脱ぎます。手術着がなんとも恥ずかしい格好です。お腹が出っ張ってるのに丈も短くて隠したいものが隠しきれてるのか・・・?お尻もスースーです。
でも手術にとって邪魔にならない服だから仕方ないですね。
・弾性ストッキングをはかせてもらう
弾性ストッキングとは、手術や術後、血流の流れが悪くなるため、足に血栓(血のかたまり)ができやすくなってしまうのですが、それを予防するための足を圧迫する医療用のハイソックスみたいなものです。きついハイソックスなのでお腹が最高レベルにでっぱってる妊婦にとって一人ではくのは困難なストッキングです。
・点滴の管を通す
点滴用の管が二カ所刺さってました。大き目の針でビックリしました。緊急で輸血が必要な時にも利用するそうです。
・手術室に移動
ストレッチャーに乗せられて移動しました。この手術着の姿さらされるの?って不安になりましたが毛布を掛けてくれたので一安心
手術室にて
・胸に心電図用のシール、腕には血圧計、指には酸素飽和度をチェックする機械をつける
数人の看護師やら麻酔医やらが私にテキパキといろんな事をしてきます。なんだなんだ??何が始まる!?ってキョロキョロする余裕があります。医療ドラマみたいな状況です。
・麻酔をする
予定帝王切開の場合、脊椎麻酔で下半身だけの麻酔の方が多いようです。指示通りに横向きに寝て、体をエビのように丸めて背中に麻酔を刺されました。
麻酔の注射が痛いとの噂を聞いていましたが、私はそこまで痛く感じませんでした。
麻酔が効いてきたかどうか、アイスノンを体にあてられ「冷たいですか~?」って質問されます。冷たいと感じる時は正直に「冷たい」と伝えて下さい!
冷たさを感じるって事は麻酔が効いてませんよ!
・除毛する
開腹するのに邪魔な部分だけの除毛です。縦で切るのか、横で切るのかで除毛部分も変わってくると思います。手術室に行く前に行う病院もあるみたいですが、私の病院では麻酔後でした。
ちなみに私は除毛された時にくすぐったくてくすぐったくて、足を動かせてしまったんです。麻酔医は「うわぁ麻酔効いてない!」って慌ててました。
なので、除毛後もう一度エビの格好して麻酔を打つことに・・・。
だから「保冷剤あてられて、冷たいって何度もいってるじゃん」って感じでした。
ひゃ~麻酔後の除毛でよかった~(>_<)
・導尿
麻酔後に尿道から管を入れておしっこバッグに尿が流れるようにします。この時は麻酔も効いていて痛みはありませんでした。
麻酔前に導尿する病院もあるみたいで、友人の話だとこの管をさされるのが痛かったとか・・・。
手術開始
あとは医師にまかせるしかありません。
「自分の血がみえてしまったりするのかな?」と不安に思っていましたが、胸の下あたりについたてが置かれ自分のお腹は見えませんでした。
麻酔を二本もうったせいか、私は肩のあたりから感覚がなく、自分の意志じゃ全く動けません。なので痛くはないのですが子どもを取り出す時に引っ張られるような感覚はありました。
「赤ちゃんでます!」という医師のかけ声で手術開始から10分ほどで赤ちゃんの産声がきこえました。
赤ちゃんがでるまではあっと言う間です。
麻酔で寝ているわけではないので声も聞こえるし、すぐに赤ちゃんの顔も見る事ができます。帝王切開であっても赤ちゃんの誕生はものすごく感動します!
創部の縫合
当たり前の事ですが、開腹したらお腹を閉じなければなりません。
私にとって縫合の時間がとても長く感じました。動いてしまわないように手も拘束されているし、ずっと同じ体勢で疲れてしまいます。
麻酔医が麻酔の効きを確認しながらの手術だったので、常に私を気遣ってくれていましたが、私が縫合の時間グズグズ言い出したのでずっと励ましてくれていました。
少し気持ち悪くなったり、寝ている状態が疲れたりとかそんな感じです。
友達の話だと、赤ちゃんと対面した後、縫合の時間は薬で眠らせてもらったとの事なので、そのような方針の病院もあるようです。
もし希望を聞いてもらえるなら、バースプランを話し合う時に「縫合の時間は眠りたい!」と伝えてみてください。私的には眠りたいと思いました。
終わりに
普通分娩に未練を感じる人もいるかもしれませんが、私と赤ちゃんのために何人もの医師や看護師が頑張ってくれていて、一緒に赤ちゃんの誕生を喜んでくれるのです。
帝王切開もみんなの協力あっての素敵なお産だなぁって感じました。
術後の痛みさえなかったらね!(^_-)-☆
以上帝王切開での出産の流れを経験談をもとにお届けしました。ちなみに私は大学病院での出産でした。病院それぞれで流れが変わってくるとは思います。もちろん痛みの感じ方も人それぞれ違うので、参考程度にお読みください。