またも妊娠トラブル!子宮破裂の恐れあり?二人目妊娠時子宮の傷が薄く入院となりました

第一子が胎盤剥離で緊急帝王切開になってから3年半後、第二子を妊娠しました。

※参照 常位胎盤早期剥離を経験した日の事

前回のお産が怖いものだったのでやはり勇気のいる妊娠だったし、胎盤剥離は繰り返す確率も高くなるので、第一子と同じ大学病院での出産を選びました。

そして私の色々な不安を裏切ることなく次の妊娠でも新たなトラブルが私を襲ったのです。

原因不明の激しい腹痛です。

そして、最終的に医師から

「子宮破裂の恐れがある」

と伝えられました。これから帝王切開で出産予定の人が不安になる内容かもしれませんが、ネットで検索しても私のような症状の人があまりいなかったのです。

「子宮薄いだけで入院必要なの?」と悩んでいる方に少しでもお役に立てればと今回私の経験を話ししたいと思います。

medical_nyuin_family_woman

スポンサード リンク

腹痛を感じ始めたのは?

妊娠25週。お兄ちゃんが幼稚園に入園して1か月経ったころでした。その間、幼稚園に入りたてのお兄ちゃんは風邪をひきまくり、何度も病院通いをしたのと、祖母が他界して私の精神的ダメージと疲労が溜まってはいました。

祖母のお葬式から1週間後、ちょっと歩いただけでお腹がピキピキ張るようになり、だんだんと前かがみにならないと歩けないようになりました。

自分でも疲れを感じてはいたので、お腹の子のためにもお兄ちゃんが幼稚園に行っている間はできるだけ寝ておこうと自主的に安静にしていましたが、幼稚園のバス停に向かうちょっとの距離でさえお腹が痛すぎて歩きづらい状況になりました。

お腹が下に下がりすぎていない?と言われ

寝ていると痛みは感じないし「治ったかも!」なんて思い、数日後幼稚園の行事に参加しました。やはりお腹がすぐに張ってきてしまい、外に出た事を後悔していたところ、数人のママに「妊娠7か月のお腹にしては下がりすぎてない?」と言われました。

言われてみると確かに、一人目の妊娠時より下の方でボコっと膨れ上がっている気がします。

帰ってまた寝るようにしていたのですが、お腹の張りがずっと続いているように感じたのと、「お腹が下がっている」と言われた事によって不安が募りその夜の9時ころ、夜間受診しました。もしかして、今回は早産傾向にある??

早産じゃなかったらこのお腹の痛みはなに!?

夜間受診した際はNST(お腹の張りを調べたり、胎児の心拍数を調べる装置)でお腹の張りもみられなかったし、早産傾向にあるかどうかの判断となる子宮頸管も5センチという安全な数値でした。

先生にも、助産師さんにも「問題なくてよかったですね~」なんて言われましたが、なんだかしっくりきません。

やっぱり少し動いただけで激しい腹痛がやってくるのです。

特にお風呂でシャワーを浴びている時はお腹がだんだんギュ~っと張ってきて、下腹部がギュッとつかまれたような痛みです。その痛みの頂点まで達すると立っていられないし、呼吸もしづらいし、髪の毛の泡が残ったまま脱衣所に倒れこむ事もありました。本当にこの痛みなんでもないの??

子宮破裂の恐れ!?

早産の危険がないんだとしたらこのお腹の痛み、また胎盤が剥がれてきてるんじゃないか?と不安だったので、夫の休みのたびに病院に連れて行ってもらいました。やはり、病院ではお腹の張りもなく、子宮頸管も安全な長さだし、胎盤剥離症状もないというのです。

しかし、ある日、とうとう原因がこれなんじゃないか?という結果にたどり着きました。

経膣エコーでよく見ると、私の第一子出産時についた子宮の傷が瘢痕化(はんこんか)しているというのです。瘢痕化というのは『かさぶた』状態の事だそうで、要は傷部分がすごく薄っぺらいらしいのです

妊娠7か月ともなると動いた時にお腹が張る事はよくある事なのですが、私の場合、お腹が張った事によって子宮の傷跡が痛んでいる可能性があり、子宮破裂の危険があるとまで言われてしまいました。

そして次の日からの入院を言い渡されたのです。妊娠29週の時でした。

実際のところお腹を切ってみないと子宮の傷が薄くなっているかどうかは断定できないし、本当に傷が痛んでいるのかは分からないらしいのですが、もし、傷が痛んでいるんだとして、子宮破裂なんて最悪の事態になったら、それこそ前回の胎盤剥離よりも母子の命の保証はありません。

幼稚園に通いだしたばかりの息子が気がかりで、入院には戸惑いましたが、実母が我が家に泊まり込みで面倒を見てくれるというので入院を決意しました。

インターネットで情報集め

私のような症状の人は本当にいるのかと検索してみました。

帝王切開で三人産んだ人がもう子宮が薄くなっているから4人目はやめたほうがいいと言われた

一人目が帝王切開で二人目をVBAC(自然分娩)予定だったが、子宮が薄いと言われ、陣痛時に子宮破裂する可能性があると言われたので急遽帝王切開になった

一人目帝王切開で子宮が薄くなっていると言われ、もし二人目を妊娠したら、長期入院になる可能性があると言われた。

などの症例がありました。

子宮が薄いことでお腹が痛くなっている人の経験談はなかったのですが、子宮が薄いというのは出産リスクが上がってしまうことは確かなようです。

実際に私の従姉が一人目帝王切開で二人目出産時、開腹してみて子宮が薄いと言われたそうなので、子宮が薄くなってしまう人はそんなに珍しいことではないようです。

医師と助産師との温度差

入院すると早産予防のための点滴を24時間流し続けていました。切迫早産で入院している人達と同じように安静に過ごします。

私の場合はデーター上お腹の張りは頻繁にあるわけではないし、子宮頸管が短いなど早産的要素はなかったのですが、お腹が張った時に傷が痛むという事だったので、お腹が張らないための予防として張り止めの点滴をずっと流していました。

ただ、私のような症状で入院している症例があまりないのか、助産師さん達には私がなぜ入院が必要なのかイマイチ伝わっていなかったようです。

「切迫早産で入院なんですよね?」の言葉の裏に「なんで入院してるの?」との意図を感じ、「動くとお腹が張って痛くなるんです。」と私が答えると、「妊娠8カ月なら動いてお腹が張るのは当たり前ですけどね」って答えが返ってくる

「お風呂入ってくださいね」と促されるので「お風呂は極力入らないように先生に言われたんです」と伝えると、「子宮頸管も長いし、張りもないのに何ででしょうね?」って言われる

お風呂に入ったらあの激痛をまた感じたので、ナースコールを押したら、「子宮筋腫あるって言われてます?」って聞かれたり、「便秘してます?」って聞かれたり・・・

時々あの激痛はあるものの、私入院の必要あるかな?

実はたいした事ないんじゃないの?

家で寝ていればいいだけなんじゃない?と何度も思いました。

退院したい気持ちが高まり

なので先生に退院したい思いを告げてみました。妊娠33週と4日の事でした。そもそも入院が本当に必要なのかいつまでも納得できなかったし、上の子の事も気になるし、毎日6千円のベッド代も高すぎると気になっていました。担当医は渋っていましたが、他のベテラン先生からは「お腹も落ち着いているし、一度点滴とってみましょうか!」

との答えで、2日後に点滴をとってみることになりました。

点滴を外したら、内服薬の張り止めの薬を飲む事になりました。

入院中、2日に1回はNST(お腹の張りを調べたり、胎児の心拍数を調べる装置)でお腹の張りを調べていましたが、私は寝ている限りはほとんどお腹の張りもなく安定していたのです。

なので、点滴を外しても安静にしていればお腹も痛くなることがなく、「これで、退院もできる!!」とワクワクしてきました。

実は張り止めの点滴で張りを抑えられてた??

しかし、異変が訪れたのがその日の夜中の3時ころ。

なんだかお腹がギュ~っと張ったり、治ったりしている気がしたのです。ナースを呼ぶほどのものなのか??と悩んで悩んで1時間。

やっぱり、張りが来たり、治まったりしているようです。

私の勘違いだったら恥ずかしいなぁと感じながらも、勇気を出してナースコールを押してみました。すぐに駆けつけた助産師はNSTを出してきて私のお腹に装着します。

やはり、NSTのグラフが何個も大きな山を描き、私の勘違いではなく5分間隔で、お腹の張りがやってきていました。

私は陣痛の経験がありませんが、あれが最初で最後の陣痛体験です。

その時助産師からは「今は夜中で手術も無理なので、点滴します」

と告げられ、あっさりと張り止めの点滴が刺されてしまいました・・・。

この5分間隔の張りがきているという事は、そのままいくと本格的な陣痛に繋がるおそれもあり、私の場合早産となってしまいます。しかも、陣痛が激しくなると、私の子宮の傷も悲鳴をあげて、本当に子宮破裂になりかねません。

まさか、張り止めの点滴がこんなにも私に影響していたとは・・・。私の子宮の傷は点滴に守られていたのでしょうか?

開腹してみると

とにもかくにも安静に安静にその後3週間を経て妊娠37週になった日に帝王切開で出産しました。

あらかじめ担当医からは、もし、子宮が薄ければ写真を撮らせてもらいますと言われていたのですが、実際開腹してみるとその場にいた先生たち3人が

「あ~薄い薄い!」

「赤ちゃんの髪の毛みえる~」

など口々に言っていて、何度かフラッシュが光るのが見えました。

助産師さんや麻酔医も私の子宮を覗きこんで見ていました。

最後に

手術が終わり、部屋の外で待っていた夫に執刀医が「子宮がかなり薄くなっていたので、入院していて良かったですね。」と言われたそうです。

やはり一歩間違えば子宮破裂してもおかしくない状況だったようです。

私自身もようやく入院していて良かったのだろうと思えました。

個室に移動し、夫と少し会話をしているところに担当医がやってきて、

「ゆみさんの場合子宮が薄いので、次の妊娠の時も大きな病院に行ってくださいね。恐らくまた入院になると思います」

と言われてしまいました。

イヤイヤ、こんなに妊娠・出産で大変な事になるなら、

次の妊娠なんて絶対ないし!!

って思っちゃいましたけど。

ただ、先生は妊娠しない方がいいとは一切言わなかったので、もし3人目が欲しい方は個人の産院ではなく、小児科併設の設備の整っている病院を選べば大丈夫という事です。

ずっと入院って必要なのかな?と思っていた私が言うのもなんですが、子宮が薄いと言われて入院を勧められたのなら、何かあってからじゃ後悔してもしきれないので、入院しておくべきだと思います。

私が母子共に無事でいられるのは入院のおかげなんだと今となっては思っています。

安産に恵まれない私ですが、私の経験が誰かのお役に立てれば幸いです。

二人目の子育ては本当に楽なのか??

帝王切開の癒着の辛さを2年半後に思い知る


にほんブログ村

フォローする

広告