まさか!私が?常位胎盤早期剥離を経験してしまいました。

恥ずかしながら、「常位胎盤早期剥離」という言葉を自分が経験してから知りました。それが母子にとって大変危険な状態だという事も。妊娠中のトラブルということで母親教室で紹介はされたのでしょうが、自分には関係ない事だろうと言葉の意味まで理解していなかったのです。

自分が帝王切開になるかもしれないという事を全く考えることもなく、予備知識もなく、そうなってしまってから困惑したとブログでも書いてきましたが、ましてや自分が胎盤剥離という危険な状態になってしまうなんて想像してもしきれない事でした。

結果を言えば、運よく母子共に助かっているわけではありますが、私の経験談で私のように予備知識のない方の命が助かるのならと、胎盤剥離の痛み、出産までの流れと子どもの状況をお伝えしたいと思います。

matanity2_soft

スポンサード リンク

胎盤が剥離した日

その日は妊娠周期35週と5日でした。妊婦健診ではすこぶる順調。今まで特に何かを指摘された事はありませんでした。ただ、近頃お腹は張りやすいなぁと感じていました。

土曜日だったので、夫とのんびり過ごしていたのですが、午前9時過ぎからなんとなく下腹部の痛みを感じ始めました。モヤモヤとなんとなくの痛みです。歩いてる時のお腹がカチカチと張る感じとも違います。

ちょっと早いけど、これは陣痛の始まりかもしれない!

と思い、夫に「カメラの充電できてるっけ?」など確認するほどでした。ただ、想像する陣痛にしては弱い痛みだなぁと思い、前日もお客さんが来ていたので疲れかもしれないと、とりあえず寝る事にしました!

お昼過ぎまでゆっくり寝てみたもの、お腹の痛みはとれません。陣痛の場合休憩タイムがあると聞いていたのですが、持続的な痛みです。

初産で陣痛経験したこともなかったので、これが陣痛なのかもしれないと思い、念のため病院に連絡しました。土曜日で夫もおり、一緒に行ってくれるならと電話した記憶があります。もし平日だったなら、電話していなかったかもしれない程度のガマンできる痛みだったのです。

病院側は、「陣痛かどうか確認したいので、一応病院に来てください」というのんびりした対応でした。

病院に行っても待たされるだろうからと、慌ててお昼ごはんを食べ、病院についたのは14時過ぎ。

少し待つと呼ばれ「内診になるのでトイレ済ませて下さいね」とトイレに行きましたがその時は何も起こりませんでした。それが起こったのは診察室で内診台に座り、内診台が大きく動いて足が開いた状態になってからです。

バシャバシャ

と何かがでました。音が聞こえるくらい何かがでました。

「あのー何か出ちゃいました。破水ですかね?」

自分では見える体勢ではなかったので近くにいる助産師さんに尋ねると

「血ですね」

と冷静な答えが返ってきました。

「はぁ、血ですか・・・。」

私も何で血がでてしまったのかな?くらいしか思わず、診察を待っていましたがその間もう一度バシャバシャと血がでました。

おいおい私大丈夫か?とようやく不安に思ってると慌ててドクターがやってきました。

経腟超音波健診でお腹の様子を黙ってみています。するともう一人のドクターがやってきてゴニョゴニョ話し始めました。いつの間にかテキパキと胎児心拍数モニタリングも取り付けられています。

助産師さんに何度か「胎動は感じていますか?」と聞かれましたが赤ちゃんも動く時と動かない時があるので「今はないです」と答えました。

あとから来たドクターが「とりあえずあなたはもう入院は決まったのね、でね、今赤ちゃんを今日出すかどうか考えてるところ」

出す?出すってなんだ?私どうなっているんだ?とそろそろパニックになり始めたところ

正確になんという言葉を言っていたかは思い出せないのですが、

「赤ちゃんの心音弱まってます」

という意味合いの助産師さんの言葉が聞こえました。

すぐに先ほどのドクターが

「すぐ出します!」

と決断していました。

そこから先はバタバタと助産師さんが大勢入ってきて私の服を手術着に着替えさせたり、点滴の針を刺しにきたり、こんなに人がいたの?ってくらい5~6名の助産師さんやドクターが私の手術のために動き出しました。

一方その頃、診察室の外で待っていた夫にも声がかかり、ドクターから直接話があるとの事で呼ばれたそうです。

「いいですか?落ち着いて下さい。危ない状態なので今から出します」

と言われたそうです。胎盤が剥がれてきているとの説明もあり、最善は尽くすが、子どもの命は危ない場合もあると告げられたようです。そして、手術や輸血、麻酔の同意書など次々書かされました。

私にも説明はあったのかもしれませんが、あまりにも突然の事過ぎて何を言われたのか覚えていないのです。とにかく、のんびりしていた診察室が急きょ慌ただしくなったのだけは覚えています。

後から夫に聞いたのですが、私は手術室に行く直前、真っ青な顔をしてストレッチャーに乗っており、「どうしよ~どうしよ~」と夫に話しかけたようで、その様子をみた夫はすごく不安になったそうです。

胎動の有無を聞かれてから意識してみると、赤ちゃんがずっと動いていないような気がして心配にもなってきました。先ほどの助産師さんの言葉も気になります。でも大学病院だったので、なんとか助けてくれるかな?という思いもありました

ストレッチャーで手術室に運ばれながら、いきなり今日?もう赤ちゃん出てきちゃうの?私お腹切るんだよね?帝王切開の流れってどんなだったけ?ちゃんと見とけばよかったぁ。と頭の中がグルグルです。

手術室に到着し横になっていると麻酔医がやってきて、

「何この人、さっきご飯食べちゃってるじゃん!こんなんで麻酔しちゃっていいわけ?」

と何やらブツブツ文句言っているのが聞こえます。 ※帝王切開 出産の流れ【前日】参照

「産科の人はまだ?始めちゃっていいの?」

となんやらかんやら聞こえていたのですが、

「麻酔します」

の掛け声と共に意識は全くなくなりました。初めてのお産は、全身麻酔で全く意識なしでした。

お腹のズドーンという痛みで目が覚めると手術室から出るストレッチャーの上です。「おめでとうございます」と声がかかったので、赤ちゃんは無事だったのだなとぼんやり理解しました。

第一子は男の子でNICU(新生児集中治療室)にいるとの説明がありました。一日早産だったので、一応NICUにいったが、今は状態も落ち着いていて元気との報告もありました。

次の日の朝、手術を担当したドクターがやってきて、

「昨日出せて本当に良かったです!危ないところでした。少ない痛みでよく病院に来てくれましたね」と言われました。

開腹してみないと実際の剥離状況は正確には分からないようなのです。詳しくは聞きませんでしたが、ドクターの見解だと「危ないところだった」という表現を使う進行度だったようです。私自身に、輸血の必要はなかったのですが、出血がやや多めで造血剤の点滴が刺さっていました。

後日談

怖さは後からジワジワ襲ってくるものです。

息子との初対面は手術の次の日でした。

息子は2300gで産まれ、「思っていたより大きくてよかったですね!」と言われたものの小さくてビックリしました。

赤ちゃんは元気との報告を受けていましたが、点滴の管がささり、心電図がとりつけられ、酸素管理された保育器に入っていました。仮死状態で産まれたらしく、脳に障害が残ってないかMRIの検査もしていました。

何も異常はなかったのですが、母子手帳の「新生児仮死」という文字を見ただけでぞっとしました。

子どもはその後体調も安定し、GCU(継続保育治療室)に移動したのですが、私の入院中は保育器に入ったままでした。

基本的に母子同室の病院だったので、子どものいない私は病院側の配慮で切迫早産で入院中の妊婦さん2人と同室になりました。そこで妊婦さん達とお話しするようになったのですが、もちろん自分の出産状況も聞かれます。初産で出産のお二人は訳があってもう予定帝王切開の日取りも決まっていました。

帝王切開出産予定でドキドキしている二人にとって、身近な経験者の話は興味津々です。

その時、一人の妊婦さんに言われたのです。

「全身麻酔で出産できたの??いいなぁ~私も全身麻酔がいい!!だって手術中何か事故が起きて自分が死んでても、気づかず死んでいけるんでしょ?

その妊婦さんの意見、今ならよく分かります。予定帝王切開の場合ほとんどが半身麻酔なので、手術中いろんな声が聞こえたり、何をしてるか分かったり、自分に何か起こった事を感じとるかもしれない不安とか、とにかく手術前は不安なものです。

でも後になって胎盤剥離の事を調べれば調べるほど自分自身も死んでしまう可能性が高かったと知り、同室の妊婦さんの言葉が急に恐ろしいものとなりました。

終わりに

その後インターネットで胎盤剥離について調べてみましたが、多くの方が激しい痛みを感じているようです。私は我慢できるほどのお腹の痛みでしたが、持続的な痛みという点を疑問に感じる事ができてよかったなぁと今となって思っています。病院に行くのがもうちょっと遅かったら、子どもはどうなっていたのだろう?と考えると今でも本当に怖くなります。

私のように、妊婦健診で何も問題なくても、上記のような原因がなくても、常位早期胎盤剥離は起こってしまう場合があります。なので、突然の激しいお腹の痛みの場合はすぐに病院に行ってください。ガマンできるけれども持続的なお腹の痛み不正出血、胎動が感じにくいなど、何か変だな・・・。という症状があれば、念のためでもいいので病院で診てもらった方が安心です。

「なんでもなくてよかったですねー」

と言われるに越したことはありません。

何かあってからだと手遅れになることもあります。

以上、私の体験談でした。出産を不安にさせたらごめんなさい。でも、自分もなるかもしれないという意識だけはもってほしいです。そして万が一の事が起こってしまったら、迅速な対応で自分と自分の赤ちゃんを守ってください!

【関連記事】

子宮破裂の恐れ!二人目妊娠時子宮の傷が薄く入院となりました

二人目の妊娠・出産【一人目は早期胎盤剥離で緊急帝王切開の場合】

出産をやり直したい!と思ったら


にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

広告