こんにちは。二人の男の子を育てているゆみと申します。
先日、二人の子どもを持つ昔からの友人に「上の子と下の子どっちをかわいがってる?」なんて質問をされました。
「えっ?うちは一応平等に扱っているつもりだけど・・・」
となんとなくゴニョゴニョ答えたところ、
「うちは上の子ばっかりかわいがってしまうんだよね。下の子には怒ってばっかり。」
と言っていました。
あからさまに「上の子がかわいい!」と言ってしまうのか!とちょっと驚きましたが、平等というのはなかなか難しいのかもしれません。
みなさんのお宅ではどうですか?
今回は二人以上の子どもがいる場合の親の接し方について考えたいと思います。
私の弟くんへの接し方
弟くんは幼稚園年少の4歳です。下の子は甘えん坊とよく聞きますが、事実、甘え上手の甘えん坊です。
でも甘えさせているのは私だという事も十分に理解しています。
弟くんは自転車に乗るといまだにすぐに寝てしまうので、17キロオーバーの大きめの4歳児を小柄な私が抱きかかえて家に入れています。
私の身長の2/3以上の大きさの子を抱きかかえるのは、はたから見ても異常な光景だろうに、起こすのもかわいそうだし、寝ている姿もかわいいし、重くても抱っこしてしまいます。
朝起こした時も「おはよ~」とギューっと抱っこしてからトイレに連れて行っています。
まだ抱っこされたい弟くんと、抱っこしたい私の思いが一致しているのです。
もうなんでもできる4歳児ですが、赤ちゃんのように接してしまっているなぁと薄々気づいています。
私のお兄ちゃんへの接し方
一方お兄ちゃんは、クールなタイプです。小学2年生の8歳ですが、私にはベタベタ甘えてくることがありません。お兄ちゃんが3歳の時に弟くんがお腹に入り、そこから抱っこすることもなくなりました。
自転車やバスで寝てしまっても「着いたよ。起きてね」と起こして歩かせていた記憶があります。
しかも私が妊娠中2カ月入院してしまったことから、お兄ちゃんの自立が早まってしまった感じもします。
なのでお兄ちゃんはすごくしっかりしているのです。
だからすぐに私が頼ってしまって、
「あれやっといてって言ったでしょ?」とか
「はあ?それくらい自分でやってよ!」とか
お兄ちゃんには期待しまくりでそんな態度で接してしまうのです。
母の反省
こうやって文字にしてみると、私が弟の方をかわいがっていると思われても仕方ないなぁと思います。
でも言い訳のように聞こえますが、上の子ももちろん大好きなのです。しっかりしてる分、すごく頼りにしてるし、期待してしまっている自分がいます。
ただ、弟くんには赤ちゃんの時からの延長で抱っこやスキンシップができるのですが、お兄ちゃんには恥ずかしくて愛情表現ができません。
数週間前、お兄ちゃんが久しぶりに熱を出してしまったので、弟くんを隔離して久しぶりに私とお兄ちゃんの二人だけで寝たのですが、お兄ちゃん私に背を向けて寝てしまうのです。
熱がでてつらいだろうに私に弱音を吐くこともありません。なんだか寂しくなって涙がでてきました。熱が出た時くらい甘えさせてあげたいと思ったのですが。
こういう風にさせてしまったのは私なのだろうなぁ・・・。と反省しました。
「どっちが一番?」と聞かれたら?
数か月前の話になりますが、お兄ちゃんと同じ幼稚園だったママ達とランチをしました。その時に
「兄弟育てていると『僕と弟どっちが一番大切?』って子どもに聞かれない?」
という話題になりました。
そのママ達も私と同じく男の子2人を育てています。
一人のママは
「『どっちも大切だよ』と答える」
と言っていました。
そしてもう一人のママは
「弟に聞かれたら『あなたが一番よ』と答え、お兄ちゃんに聞かれたらお兄ちゃんにも『あなたが一番よ』と答える」
と言っていました。
私はそのような質問を子どもにされた事がないので、そう聞かれたらなんて答えるだろうな?と考えてみましたが、「どっちも大切」と言うだろうなぁと思います。
ただ、冒頭で出てきた私の昔からの友人に同じ質問したら
「『あなたが一番よ!』って言われたいから聞いてくるんでしょ?だから私はお兄ちゃんに『どっちが一番大切?』ってきかれたら『あなたが一番大切だよ』って伝えてるよ」
って言っていました。
なるほどです。
子どもはお母さんにとって一番でいたいのですよね。
どの答えが正解か分かりませんが、子どもが安心できる答えが出せたらいいですよね。
私が小さいころは母に対してどのように感じていた?
更に昔の話となりますが、私は三姉妹の二番目として育ちました。
そして私自身は親の愛が自分にだけ注がれていないのでは?と悩んでいました。
今となってはくだらない事なのですが、私の服はお古ばかりでした。そこが気になっていたのです。
姉からのお下がりはもちろんのこと、1歳半離れた妹も幼稚園の頃には私より大きくなってしまい、妹からのお上がりまで着せられる事に・・・。
「お母さんは私にだけ新しい服を買ってくれない!」と悲しくなったのを覚えています。
子育てしている今なら、子どもはすぐに大きくなるので「着られる服はなんでもいい!」と思ってしまうのですが、子どもはそう思わないのですよね。
でも大きくなってから知ったのですが、姉は妹達だけ親にかわいがられていると感じていたようです。姉は長女だったので厳しく育てられてたらしく、「あれが欲しい」とか「あれ食べたい」という気持ちを出せないでいたのだとか。
ところが、妹達は自由に自分たちの欲求を声に出すものだから、「怒られないかな?」とびくびくして見ていたところ、一向に怒られることもなかったのだとか。だんだん「自分にだけ厳しいのではないか?」と思うようになったと言っていました。
更に妹もですが「自分は末っ子だから大事にされてなかった」と思っていたそうです。
というのも、小学生の頃、自分史を書く授業があってお母さんに赤ちゃんの頃のアルバムを見たいといったところ「あなたのアルバムは作ってない」と言われたそうです。
長女には立派なアルバム
次女には簡易的なアルバム
三女にはアルバム無し
うちの親のことだから、めんどくさくて貼ってないだけなのでしょうが、確かに自分だけ赤ちゃんのころのアルバムがないと子どもなら不安に感じるのかもしれません。
なので、それぞれがお互いの事を羨ましいと感じ、「自分だけ平等に扱ってもらってない」と感じていたようです。
親になった今、うちの親は三姉妹平等に愛情を与えてくれたなぁと思いますが、子どもはいろいろと敏感なのですね。
最後に
今回の記事を書いたことによって、自分自身でお兄ちゃんには厳しく接してしまっているかもと気づいたのですが、子どもから甘えてくることもないし、スキンシップをとるのも恥ずかしい状況が続いています。
いくら親が兄弟平等に育てていると思っていても、子どもの感じ方、捉え方はその子個人によって違うようです。
でも他の家庭の話を聞いたり、私の子どもの頃を思い出してみると、親の何気ない行動・言動によって子どもはマイナスな受け止め方をする場合もあるのだなぁと理解しました。
弟にはこのままスキンシップをとりながら生活するにしてもお兄ちゃんには頼りにしている分感謝の気持ちをもっと伝えていかないといけないなぁと反省しています。
スキンシップを卒業した今、親の気持ちを伝える手段は『言葉』です。
言い過ぎてしまった時、子どもが寂しそうな顔をした時は、こちらも子どもの安心する言葉をかけることを意識していきたいと思います。