1歳7か月の我が子。なんでもすぐに口に入れてしまいます。実は2か月前、ボタン電池誤飲疑いがあって、大学病院に駆け込んだのです!
そしたらついこの間、もと同僚のお子さんがボタン電池を飲みこんでしまったとの連絡があって・・・。
ボタン電池の誤飲、他人事じゃないです!
うちは大丈夫!って思ってました。もちろん誤飲してしまった同僚の子もです。
小さい子のいるご家庭はもう一度安全確認してみてくださ!
ボタン電池を飲み込むとどうなってしまうの?
・電池が食堂内に停滞する場合、すぐに化学物質による皮膚、粘膜の損傷をきたすおそれがある。
・電池が一カ所に長時間停滞した場合は放電により、組織がただれることがある。
・電池が消化管で崩壊してしまうと、漏れ出した化学物質によって、潰瘍(ただれ)ができたり、穴があいたりする。
どんな処置をするの?
1、レントゲンによる電池の有無、位置の確認
2、食堂内に電池がある場合は内視鏡や、マグネット付きカテーテル、バルーンカテーテルなどで摘出を試みる
3、胃内にあれば、マグネット付きカテーテルで摘出を試みる場合もある。
4、胃、腸管内にあれば下剤を投与して排便を促す場合もある
5、強い腹痛があるようなら外科的処置
6、一カ所に長時間停滞した場合も外科的処置を考慮
危険度の高いリチウム電池
最近よく使われているリチウム電池は放電能力が高く、放電によって危険な液体ができるためアルカリ電池より短時間(30分~1時間)で消化管の壁に潰瘍を作ってしまう事が報告されている。
ただ、使用済み電池は放電されているので、この様な早期の危険はない。しかし、食道に留まっていると圧迫によって穴があく恐れもあるので、取り出す必要はある。
どれがリチウム電池でアルカリ電池なの??
ボタン電池に記載されているアルファベット2文字を確認してみてください!ボタン電池の種類が分かります!
BRまたはCR→リチウム電池
LR→アルカリマンガン電池
SR → 酸化銀電池
ボタン電池誤飲してしまった、疑いのある時の対応
・早急に医療機関を受診する。ボタン電池摘出できる小児外科施設が好ましい!
・何の電池を飲んだか分からない、病院が遠いなどの場合、躊躇せずに救急車を呼ぶ!
・自己判断での様子見だけは絶対にしないこと!
普段から気をつけておく事
・どこにボタン電池が使われているか確認。
(LEDライト、ミニゲーム機、おもちゃ、車のキー、スケール、キッチンタイマー等)
・蓋が外れやすくなってないか、壊れかけていないか確認。
・使われている電池の種類を把握しておく。アルカリか?リチウムか?
・電池は使用有無にかかわらず、子どもの手の届かないところで保管。
同僚宅の事例
<どんな状況で誤飲疑い?>
お兄ちゃんがライトを破壊しているのを発見。ボタン電池が3個中2個しかなく、下の子が飲み込んでいる??と誤飲疑いで夜間救急受診。
<病院の対応>
レントゲン写真で電池の存在を発見。
アルカリ電池だったらしく、様子見と言われたとの事。電池が一カ所に停滞しなければ大丈夫なので、次の日もレントゲンをとり、移動しているかを確認。
無事に便から電池が排出されたことを確認する。
うちの事例
<どんな状況で誤飲疑い?>
ベランダで洗濯を干し終えて戻ってくると、普段鍵がかかって入れないようになっているベビーゲートが開いていて、弟くんがキッチンに入り込んでる。捨てようと思ってゴミ箱にため込んでいた使用済み電池を10個ほど空き瓶に落として遊んでいる弟くんを発見。どんな種類の電池をため込んでいたのか私自身把握していなくて、(うちではよく、スケールのボタン電池交換をしていたので、)ボタン電池があったかもしれないと不安に思う。
<私のとった対応>
・小児救急電話相談に電話する。そこで日本中毒センターつくばに電話するように言われ電話する。どのような状況だったかを詳しく聞かれたのち、上記のようなボタン電池を飲んだ事による身体への影響を長々と聞き、病院受診をすすめられるが、とりあえずかかりつけの小児科に相談するように言われる。
・近隣小児科に電話し、レントゲンの有無を確認。ないと分かったので、比較的近い大学病院に直接電話し、状況を説明して受診。
<病院の対応>
・1時間以上待たされた後、聴診器による診察と喉につまってないかの確認。その後レントゲン撮影。
・レントゲンにボタン電池の影は映ってないとの報告を受ける。
<反省点>
あっちに電話しろ、こっちに電話しろと、合計4カ所電話したことになります。ボタン電池は怖い物だと知っていたので、この電話いらなかった・・・(>_<)
さっさと大学病院に直行するべきでした。ただ、うちの場合、使用済み電池という情報はあったので、のんびり対応だったのかもしれません。
キッチンに入れないようにしていたとはいえ、使用済み電池ならさっさと捨てておくべきだったし、キッチンに入ってしまうかもしれない事を想定して、電池は手の届かないところに置いておくべした。二重三重の警戒が必要だと実感しました。
子どもが二人になった今、やはり第一子だけの時より危機管理に気がぬけている気はします。
もう一度家の中を見直してみようと思います。
※(参照)日本中毒情報センター