子どもの早期英語教育は本当に必要?

こんにちは。二人の男の子を育てているゆみと申します。
皆さんはお子さんに英語教育させていますか?
私は数年前、長男が幼稚園に通っている頃は「息子には早めに英語教育を受けさせてあげよう!」と思っていました。

「これからの時代英語ができなきゃ世間で通用しない!」と思っていたからです。

しかし、そこに「待った」をかけたのが夫です。
「英語を勉強する前にまず母国語!国語力がきちんと身についてからじゃないと英語は勉強しても意味がない!」と。
話を聞いてみると、なるほど、夫の言っていることも一理あるなぁと思いました。

すると、ある日ネットニュースでも見たのです。あの池上彰さんが、「小学校からの英語教育に疑問を抱いてる」という記事を!
そんな大物まで唱えているとは!

今では私もすっかり『国語力』の重要性を知り、息子には国語を大いに伸ばしてほしいと思っています。
今回は早期に英語教育をすることは有益か?を考えてみたいと思います。

スポンサード リンク

日本語完璧に理解してる?

夫に質問されました。

「説明書とか契約書、同意書とかを英語で書かれてたらもちろん読めないだろうけど、それを和訳してくれていたとして、理解できるのか?」

「むむっ・・・。」

私は説明書、契約書とか同意書を読んでもぶっちゃけ何言ってるのか意味がわかりません。

もちろん読めますけど、内容が頭に入ってこないんです。
なので夫に、「これ簡単に言うとどういう事?」とたびたび聞いてしまいます。

最初から日本語で書いてある事すら理解できてないのに、例えばそれが英文になって、それできちんと和訳されたところでも意味が分かるはずがありません。

「特に子どもなんて日本語の語彙力も理解力もほとんどないのに、それ以上の英語を学べると思うか?まずは日本語の理解がしっかりできるようになってからの方が効率がいい!」

と言われて、返す言葉もなくなってしまいました。

その当時私自身も「英語やりなおすぞ~!」と意気込んでいて、ちょいちょい参考書を眺めていました。(お恥ずかしながら、もうすでに挫折しております・・・。)

その時英文はもちろんの事、和訳を読んでもすぐに理解できない例文が多々あったのです。

その時の参考書の和訳を書きます

『情報を知らされるということは、単に何かが事実であることを知るだけである。理解するという事はその事実についてあらゆることを知る事である。すなわち、それはなぜ事実なのか、他の事実とどのようなつながりがあるのか、それはどんな点で同じなのか、それはどんな点で違うのか、言い換えればその事実は何を意味するのかを知る事である。』

※桐原書店 読んで覚える英単語より

「難しい言葉が使われてるわけでもないのに、意味わっかんね~」

と思ってしまっていたのです。レベル低くてすみません。

日本語で理解できてないのに、英文が読み取れるはずないですよね・・・。はい”(-“”-)”

早期英語教育が失敗してる家庭の例

タイミングよく、友達の保育士さんから早期英語教育で失敗してる家庭の例を聞きました。

そのご家庭は両親ともに日本人なのですが、英語教育に力を入れたため、家庭内でも英語しか使わなかったようなのです。でもご両親の英語力もネイティブレベルに達しない、単語での会話だったようで・・・。

3歳のその子は日本語も英語もほとんど話せない子になっていました

そして困ってくるのが気持ちを伝える方法が言葉ではない事。

3歳ならば「かして!」と言って友達とコミュニケーションのとれるところが、伝える手段がないのでおもちゃを奪い取ってしまう。

お腹がすいてたまらなくなって、知っている単語の「ミルク!ミルク!」と泣きながら伝え、机を叩いて要求。泣くか怒るかの表現方法しか自分の気持ちを伝える手段がなかったようです。

その保育士さんは、そのご両親に日本語でのコミュニケーションをとってあげるように伝えたそうです。

まあ、そうは言ってもすごく熱心な親ですよね。私なんて「家でも英語使っちゃいけないよ!」なんて言っても、そんな息苦しいこと無理です!

それに成功してるご家庭の例も雑誌で見たことあります!

もちろん家の中が英語だけでも、きちんと親とコミュニケーションできていたのなら問題なかったのでしょう。

子どもは成長と共に言葉を使って気持ちを伝える事ができるようになってきます。その言葉という手段を手に入れなければ、言葉を使えない赤ちゃんと同じ表現方法でしかありません。

日本の第一言語が英語にならない限り、両親が日本語しか喋れない限り、その子どもにまずは日本語を教えるって大切なのですね。

池上彰さんが日本の小学校からの英語教育を疑問視

そんなある日、池上彰さんが、日本の小学校での英語教育に懐疑的との意見をネットニュースで見かけました。

「日本の若者は海外の人に比べ自己主張することがあまりない。英語学習をしたところで、問題は、英語で何をしゃべるかだ。まずは、自国語で、ものを考え、自己主張できる人間を育てるべき」

というような事を言っていました。

英語を話せるから世界に通用するのではなくて、

「物事をしっかり考え、自分の意見を持つという事が、世界に通用できる人」

なのだと納得させられました。

これからはAIの時代?

これまた夫の入れ知恵なのですが、こんなにも世の中AIと騒いでいるのだから、高度な翻訳機なんて必ずできるはずだ!と言うのです。

そしたら、もう言語の壁なんてなくなる日がくる!なんて言ってます。

我が子が大人になるころにはそれが当たり前の時代になっているのでしょうか?そんな事になっていたらおもしろいですね。

最後に

アメリカの有名な大学で日本語教師をしている私の中学生の時からの友人が、

「小さいうちに英語を聞く習慣さえあればよかった・・・。」

と言っていました。

やはり、現実問題で「L」と「R」の聞き取りにかなり苦労したそうです。

その子自身、英語の勉強を本格的に始めたのは高校を卒業してからでした。

やはり聞き取りに関しては幼少期に鍛えられるものだと、その子は言うのです。

なのでその点では、幼少期の英語教育は有益なのかもしれませんね。

でも海外で活躍しているその子、英語というよりとにかく国語の成績がめちゃくちゃよかったのです。本が大好きで、歴史などは歴史小説から知識を得たのだとか。生徒会もやっていて、演説も普段の彼女からは想像できないくらいしっかりした事を話すのです。

そして、英語を本格的に勉強し始めたのは高校を卒業してから。なのでそこからでも全然遅くなかったのです。

やっぱり、国語力!我が家でも力を入れていきたいです。


にほんブログ村

フォローする

広告