産後うつ無事回避!日記から分かる産婦の辛さと周りのフォロー

先日のネットニュースで妊産婦の死亡原因で自殺が1位という記事を読みました。

「産後うつ」の問題はテレビドラマでも取り上げられたり、母親教室でも話を聞いたり、産後自宅に巡回してくれる訪問助産師の「産後うつチェック」などがあるので、妊産婦が周りにいるご家庭なら一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。でも言葉だけは知っていても、大抵の方が「自分は大丈夫」「妻は大丈夫」「娘は大丈夫」と思っている方が多いのではないでしょうか?

「産後うつ」はもともと生真面目で悩みの多い人がが陥りやすいらしいので、普段から「うつ」傾向のある方はもちろん要注意です。

しかし、そうでない方でも「うつ」になってしまうのが「産後うつ」なのです。

私自身、人付き合いが苦手という弱点はありますが、基本的には悩みの少ない方だと思うのです。しかし、第一子を緊急帝王切開で出産した後、体調も気分もドォ~ンと沈んでしまいました。その当時書いていた日記にその辛さがつづってあります。

幸い私は周りのサポートもあり、回復していきました。

今回は私の日記を元に「産後うつ」について考えたいと思います。

本人じゃどうすることもできないので、ぜひ旦那さんやお手伝いしてくれるお母さん、義母さん、周りのお友達に読んでほしいと思います。

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心と体調、生活の変化(私の日記より)

このブログでも以前とりあげたのですが、私は第一子を妊娠35週と5日で出産しました。「常位胎盤早期剥離」という症状で緊急帝王切開でした。

常位胎盤早期剥離を経験した日のこと 

あまりにも急な出来事で自分の心と体調の変化についていけないでいる様子が日記に書かれてました。(退院してすぐに書いたものでした。)

【出産当日】

本日腹痛が続く。夫に陣痛が来たかもと伝えていたが、波もなくおさまらないので、病院へ。病院について椅子に座るとジャーと何か出た。破水かと思ったら出血だった。バタバタと先生達が3人来て、「今日だします」と決定した。

○月〇日の予定日だったのが1か月も早く帝王切開での出産となってしまった。しかも緊急オペだったので全身麻酔。何も記憶のないままの出産。目が覚めたらとにかくお腹がジンジンした。麻酔の影響でのどもやられて、声がでなかった。

「早期胎盤剥離」という症状。母子ともに危険だったらしい。とにかく二人とも命が無事でよかった。夜はお腹が痛すぎて眠れなかった。

【産後1日目】

母とお義母さんが来た。寝ているのが嫌で起き上がろうとしたけど、頭がフラフラして起き上がれない。立ち上がる練習を何度かして車いすでNICUへ向かった。NICUは暑くて気分が悪くなり、自分の赤ちゃんを一目見てすぐに帰った。かわいかったけど自分が回復してなくて余裕がなかった。

この夜は少しは眠れた。トイレも自力で行くようになった。

ガスが出るまで何も食べられない、飲めないとの事で、水飲めなくてつらかった。

【産後2日目】

今日は9時ころ一般の産科病棟へお引越し。点滴のガラガラを押して自分で歩いた。それだけで疲れてしまった。でも昨日よりだいぶ歩けるようになった。お腹はまだ痛いけど。

移動したのは3人部屋で他の二人はまだ妊婦。

搾乳が辛くなってきた。なかなか出ない。

朝、ガスが出たのですぐに水は飲め、お昼からご飯がでた。でも全粥はほぼお湯。アイスが出たのにちっとも嬉しくなく、食欲もなくて食べられなった。

14時に母が来て、〇〇ちゃんに会いに行った。NICUに行ったらGCUに移動したとの事。遠い道のりをまた歩いて会いに行った。保育器に入っている我が子はかわいかった。スヤスヤ眠っていた。小さすぎた。帰ってきたら急におっぱいが張り出した。

夜はお腹の痛みとおっぱいの痛みで眠れなかった。

【産後3日目】

夜中に何度も搾乳しておっぱいも傷ついた。なんだか疲れてしまって、搾乳をしながら大泣きしてしまった。助産師さんに助けられて搾乳をつづけた。

昨夜眠れなかったのに、昼寝もできない。

午後から母と妹が来た。泣きはらした目だったので妹に「むくんでる!」とびっくりされた。足も象の足のようにむくんでいた。自分の足じゃないみたいだった。

シャワーを浴びたらまだお腹が出ていてショックだった。傷は怖くて見れなかった。

夜は夫とGCUに行ったけど、まだ我が子を抱っこできなくてまた泣いた。眠くて眠くてさっさと部屋に帰ったのに今日も眠れなくてナースセンターに言いに行った。

誰もいない静かな部屋を提供してくれたけど、やっぱり眠れなくて目がパンパンに腫れてた。身体もだるくて辛くなった。

【産後4日目】

朝、回診にきた先生に眠れない事を伝え、眠剤をだしてもらえることになった。

昼間は昨日と同じ助産師さんが来て、アロマを持ってきてくれるというので私の好きな「サイプレス」をお願いした。枕元にその香りを置いたら「すぅ~」と眠りに落ちて、1時間眠れた。夜は眠剤を飲んで4時間眠れた。

【産後5日目】

抜糸の日。怖かったけど、すぐ終わった。

ミルクの時間に合わせてGCUに行ってみたが、○○ちゃんがギャン泣きしたらしくもう飲み終わっていた。

お部屋の二人とおしゃべりした。

今日も眠剤を飲んで寝た。

【産後6日目】

本日退院日。朝からパジャマを脱いで久しぶりに普通の服を着る。とても顔がむくんでいて服も似合わない。妊婦服がまだブカブカでもなく普通に着られる。

日記から分かる事

とにかく急激な体調の変化がよく分かります。日記には書かれてませんでしたが、術後は微熱もありました。それに加え麻酔の後遺症、傷の痛さ、おっぱいの張り、むくみ。不眠も相まって私の身体が限界まできてたように感じます。

そして私を追い詰めるのが搾乳。ほとんど出ない母乳を指で絞り出すのです。三時間おきに助産師さんが「搾乳しましょうか」とやってきました。絞り出すやり方が悪かったのか、おっぱいの周りが赤くなり擦り傷ができました。このように産後はやらなければならない事も増えます。

それと自分の体にも失望しています。赤ちゃんは出ているのに膨らんだままのお腹。象の足のようなむくみ。そしてなによりお腹についた傷は見るのも怖いほど。

我が子を見ただけで、おっぱいが張ってくるのはなんとも不思議なエピソードでした。眠れないのもおそらくホルモンバランスの問題なのでしょうか?

しかし退院前日は少し眠れたためか、同室の方と話せる余裕もあったようですね。

いろんな事が一気に押し寄せてきている状況が分かる1週間の日記でした。

日記には書かれてない事

そんな状態ではやはりマイナスな思考にしかならないのです。

日記には書かれてないのですが、はっきり覚えているのは何もかも嫌になって「このまま死んでもいい」と思ったことでした。

術後、とにかくお腹が痛い事と、身体のだるさ、自分で何もできない不自由さを感じていました。そして、明らかな睡眠不足。母になった実感も責任感もなく、すごく孤独を感じたのです。「誰も私の辛さを分かってくれない」と。そうすると「あぁ。老後ってこんな感じなのかな。誰も知り合いのいない病院や施設でこんな思いで私死んでいくのかな」という思いが浮かんだのです。「身体もこんなに辛くて孤独な死に方嫌だな。あぁ。将来こんな辛さをまた感じるのなら、今死んじゃった方がいい」とさえ思いました。

なぜかマイナスの考えしか浮かんできませんでした。

産後うつになりかけから回避できた理由

なぜ私の場合、そこから気持ちが回復できたのでしょうか?

一つ目に、これは不幸中の幸いなのですが、私は子どもの面倒を全く見ていなかったという事です。

授乳もしていなかったため、母乳移行を気にせず眠剤を飲めました。そして眠れないを解消できました。また子どもより先に退院したため、数日間家でのんびり過ごせました。これは大きかったのではないかと思います。

ふつうは「プラス赤ちゃんのお世話」です。想像しただけでも辛いです。

自分で子どもを産んだ実感はしばらく湧きませんでしたが、私自身が回復してから赤ちゃんを迎える事ができました。

二つ目に、私の母親が2か月くらい家にいてくれた事も大きかったです。

母親とは久しぶりに暮らしたので慣れないストレスも最初ありましたが、料理、洗濯、掃除と家の事はほとんど母にやってもらいました。しばらくは母の手を借りて子育てできたのは大きかったと思います。

三つ目に、夫が思ったより子育てに協力的でした。

仕事から帰ると積極的にお風呂に入れてくれたり、おむつ替えや抱っこをしてくれました。

夫は車を使う仕事をしていたので、私としても夜中起こしたくないなぁと思っていたので、夜は別々に寝ていましたが、夫が普段から面倒を見てくれていたので、夜中一人で起きる事で旦那を恨む気持ちは湧きませんでした。

その代わり、夫の休みの前日は子どもと三人で寝て、子どもが泣いて起きたら夫も叩き起こしました。

残念だったこと

母親には大変お世話になったし、母のおかげで産後うつにもならなかったとは思っています。でも母は産後うつなんてものを知らなかったのです。

なので、私が退院してから病院で感じてしまった孤独の話を母にすると「あんた暇だったのね」と一言で片づけられました。その言葉で私はものすごく傷つきました。

その時そばにいた妹が「なんて事言うの!」と母を叱ってくれて、「お姉ちゃんはすごく辛かったんだよ。わかってあげなよ」と言ってくれて私の気持ちも落ち着きましたが・・・。

もしかすると、そんな心ない周りの言葉から気持ちの回復ができない人もいるのでは?と思いました。

最後に

出産・子育ては誰もが経験していることですが、誰として同じストーリーはありません。私の日記から、心と体調、生活の急激な変化は分かってもらえたと思います。

もし、今周りに産後うつになりそうな方がいらっしゃるのなら、まず「睡眠」がとれているか確認してください。

睡眠がとれていないと人はどんどんマイナスな思考になります。

夜中の授乳が頻回で寝られないのなら、ミルクに頼るのも一つの手です。ミルクならママが寝ている間も他の誰かが赤ちゃんに与える事ができます。

「母乳じゃなきゃだめなの!」というのなら、搾乳した母乳を絞って冷凍しておくことは可能です。でも、ママが聞き入れられないのなら、専門医に相談して、専門医から伝えてもらう方がママも受け入れやすいかもしれません。

あと、周りの方は話をたくさん聞いてあげてください。「たかがお産」と思わないでください。普通分娩の人も帝王切開の人も大変な思いをしての出産だと思います。人それぞれの、大変だった思いをしっかり聞いてあげください。

そして、最近マイナスな思考になりがちな産婦さん。赤ちゃんの面倒を誰かに頼んでもそれで愛情が薄れるなんて事は全くありません。むしろ元気なママに抱っこしてもらいたいかも。時には誰かに頼ってみてください。気持ちをためこんでしまっているのなら、旦那さん、助産師さん、お友達、ご両親。誰にでもいいので吐き出してみてください。誰も頼る方が周りにいないのなら市の助産師さんを頼ってみてください。

聞くことくらいしかできませんが、こちらにメッセージを送って頂いたても読ませていただきます。

ぜひ、皆さんが健康で楽しく子育てに向き合える事を願っています。


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