先日、7歳の息子の上側の一番奥の奥歯がいきなり抜けてしまいました。
ソフトキャンディーを食べている時のことです。
私もあまり歯に関する知識はなかったのですが、「ん?奥歯抜けるの早くない?」と思い、2年生、3年生のお子さんのいるお母さん達に奥歯はもうぬけているか?と慌てて聞いたところ皆「まだ抜けてない」というのです。
歯の抜け方には個人差がある事は知っていましたが、3年生でもまだ抜けてないような歯が抜けることなんてあるのかな?と次の日歯医者につれていきました。
人生って本当にいつ何があるか分からないものですね。子育てって予想してなかった事ばかり起こります。
診断結果は我が家の家計を脅かすショックなものでした。
今回はまだ抜けるには早すぎる時期に歯が抜けてしまった時の一つの原因をお伝えしたいと思います。
奥歯の別れは突然に
それは7歳の息子の習ってるスポーツの試合の日でした。息子が試合と試合の合間にお友達からもらったソフトキャンディーを食べていると、「お母さん、歯がぐらぐらする!」と焦った声で伝えてきたのです。
あれ?グラグラしてる歯なんてあったかな?
なんて息子の訴えを「ふ~ん」なんてのんびり聞いていたのですが、あまりにも悲痛な顔をしているので、「じゃあとりあえずその飴だしなよ」ってティッシュを渡すと血まみれのソフトキャンディーが出てきました。そして涙目になっている息子は突如血をだらーんと吐いたのです。そこで私もパニックです。
「えっ!?血???」「えっ?何?悪いもの食べた?」なんて一瞬思ったり。
口の中をのぞくと上の左の一番奥の奥歯が皮一枚でぶら下がっている状態でした。泣きさけぶ息子の口に強引に手を入れ、そのぶら下がっている奥歯をぺりっと取りました。しっかりとした奥歯が綺麗な形のまま、いとも簡単にとれました。
息子がまだ赤ちゃんの頃あんなに待ち望んでやっと生えた奥歯だったのに、お別れするのがこんなにも早いなんて!とショックでしたが、よくよく考えるとおそらく一番最後に生えただろう奥歯が、まだ抜けてない前歯を差し置いて先に抜けるでしょうか?
試合の待ち時間、上の学年のお母さん達も周りにいたので、すぐに確認したところ、2~3年生はまだ抜けてないとのことでした。そして5年生の子が最近抜けたとの情報も・・・。えっ?(+_+)11歳で抜けるような歯なのに7歳の子が抜けちゃうなんて変じゃない??
と、そこで急に怖くなってきました。
うちの息子の奥歯どうなってしまったの!?
折れた?それとも抜けた?
そもそも、素人目で見て歯がちゃんと抜けたのか?はたまたソフトキャンディーのせいで折れてしまったのか?は分かりません。
折れているのだとしたら、息子の歯は相当もろかった。つまり虫歯だったということになります。でも、口の中を覗いてみても歯がこれ以上残っているようにも見えなかったし、手元にある奥歯はしっかりした形のようにも見えます。
とりあえず歯科に行って先生に診てもらうしかありません。
かかりつけの歯医者さんへ
次の日、歯医者さんに電話しました。通常は予約がないと当日行くことはできないのですが、「7歳の子の奥歯が抜けた」と話すと、やはりめったにない事例だったのか、その日に診てもらえる事になりました。抜けた奥歯もラップに包んで持っていきました。
先生はさっそく息子の口の中と、抜けた奥歯を交互に見ます。
そして「折れてるわけでもなく、きちんと抜けてますね~。」と言いました。「でも虫歯ではないし、抜けるにはまだ早すぎる。何か原因があると思うのでレントゲンを撮りましょう」
との事で歯のレントゲン撮影をしました。
すると原因が分かりました。
息子の今回抜けた奥歯の後ろから6歳臼歯(ろくさいきゅうし)という大人の歯が生え始めていたのですが、その歯が斜めに生え、今回抜けた歯を押し、根っこを吸収してしまったというのです。しかも今回は左の上の奥歯が抜けたのですが、右も全く同じ状況になっており、奥歯の根っこがもうないので、いつ抜けてもおかしくない状況なのだとか。
6歳臼歯とは?
とにかく、歯の知識がなかった私なので、6歳臼歯の事を調べてみました。
6歳臼歯とは、上下の乳歯の奥歯の後ろに、6歳前後で生えてくる大人の歯のことだそうです。今まで子どもたちには乳歯と呼ばれる子どもの歯が生えていましたが、初めて「最初から大人の歯」が生えるのが6歳臼歯なんだそうです。
6歳臼歯=最初から大人の歯
子どもの口の中をのぞきながら確認すると分かりやすいのですが、乳歯の場合、前歯から数えて右に1~5左に1~5と生えていますが、今回息子の抜けた奥歯が5番目。そして今斜めに生えてきた6番目の奥歯が6歳臼歯ということです。
自分でも経験しただろうに、そんなこと全く覚えていませんでした。
※ちなみに乳歯で生える歯は全部で20本。「最初から永久歯で生えるてくる歯」は、上下12本。すべての歯が生えそろうと親知らずを含め上下で32本になるそうです。
乳歯の奥歯が抜けると何が問題?
さて、↑でも説明した通り、今回息子の5番目の乳歯の奥歯が6番目の6歳臼歯に押されて抜けてしまったのですが、ここで問題となってくるのが、今回抜けた歯のあとに生えてくる5番目の永久歯です。
6歳臼歯が邪魔して生えるところがありません。5番目の奥歯をどかすように生えてきたのですから。
なんだか嫌な予感はしていましたが、とうとうあの言葉が先生から発せられました。家計を大いに脅かすあの言葉が…。
「もし、5番目の永久歯をちゃんと出したいのであれば、6番目の歯を正しい位置にずらすための矯正でしか治すことができないんです。」
きょ、矯正・・・
聞きたくなかった「矯正」という言葉・・・。
矯正と言ったら、ほら、あの保険適用外の高いやつ!!何十万もするやつでしょ!
矯正専門医の話を聞く
矯正というのは、「絶対にしなければならない治療」ではないみたいなんです。だから保険適用外なんですね。
だから、矯正させるかどうか?は親が決断しなければならないようです。
とりあえず、矯正専門医にお兄ちゃんの歯をみてもらいました。
「うん。矯正だね」
とあっさり。
そもそもうちのお兄ちゃんの顎が小さくて、永久歯が生えたときに生えるスペースが十分にないようです。だから奥歯が抜けた云々ではなくて、顎を広げ、歯の生えるスペースを作るような全体的な矯正を勧められました。お値段を聞くと
「30万くらいかな」と、いともあっさり言われ…。
30万って!!
頭をガツンと殴られた気分です。「30円くらいかな?」みたいな軽い口調で言いやがって!
って心の中で思ってしまいました。
しかし、今生えかかってる6歳臼歯が全部はえてこないと矯正はできないとのことで、いますぐ矯正にとりかかれる話ではありませんでした。
30万の出費についての親の決断も少し先延ばしできるようです。
他の歯科医の話を聞いてみる
矯正について考える時間ができたので、他の歯科矯正の先生にもみてもらいました。子どもの歯科矯正を専門でやっているところでした。
そもそも、一人目の先生は説明も短くあっさりとしていて、この人に頼んでも大丈夫かな?って不安もあったからです。しかも、奥歯がとれたから歯医者に行ったのに、顎を広げる矯正だなんて、話をすり替えられた気分です。
二人目の先生には「珍しいことが起きたね」と歯並びの図と共に状況を説明してもらいました。やはり7歳で奥歯が抜けるというのは虫歯以外はほとんどないようです。
ただ、お兄ちゃんと同じ様な例で、本来5番目の奥歯が生えるところに6歳臼歯が生えてても気づかない人がいるのだとか。つまり、5番目の歯は生える場所もなく歯茎の中で出られない状態がつづいているのですね。
お兄ちゃんが今抱えている問題は、歯茎の中で眠っている状態の5番目の奥歯が悪さをしなければ特に問題がないそうです。ですが、5番目の歯が「でたいよ~」と歯茎の中でうずいて歯茎がはれたり、悪さをするかもしれないから、できれば出してあげたほうがいいとの話でした。
そして基本的には今回生えてきちゃった6歳臼歯だけを『本来生えてほしい場所に動かす矯正』が今の息子には必要だそうです。
ですがやっぱり息子は全体的に顎が小さいようです。
なので、奥歯の話とは別に、今後息子の顎が思ったように成長しなくて、結果的に歯並びの矯正をしたいと思うようになるかもしれないとの話も受けました。
今全体的な矯正をしてしまうか、それとも部分的な矯正だけをしてその他の部分はあとから考えるか。
どちらにしても息子は矯正が必要なようです。”(-“”-)”
最後に
結局、私は2度目に診てもらった歯科に連れて行こうと思っています。
結果的に高額な金額の矯正になったとしても、こちらの先生の方が納得がいきそうだからです。しかも矯正を意識してしばらくの間貯金ができます。心構えができました。
部分的な矯正をするにしても、今回まだ残っている右側の5番目の奥歯が抜けてからじゃないとできないとの事なので、その時が来たらまた歯医者に通うことにします。
ってな事で今回は7歳にして奥歯が抜けてしまった場合の原因と対処法でした。
続きはまた報告いたします。