帝王切開の癒着の辛さを2年半後に思い知る

帝王切開を経験すると心配になるのが癒着問題です。

私は二度の帝王切開術を経験しています。

傷が治っていく段階で多かれ少なかれほとんどの方に癒着は起こるものらしいのです。

でも、お腹の中でどのように傷が回復しているかなんて見る事もないし、痛みもなくて生活に支障がなければ「癒着してるかも」なんて事、忘れてしまいます。

ですが弟くんを出産した帝王切開術から2年半後、私のお腹の中もひどい癒着が起きていたんだと思い知る事件が起きました。

今回は帝王切開後の癒着について話したいと思います。

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癒着とは?

癒着とは開腹手術後、傷が治っていく過程で本来は離れている臓器・組織面がくっついてしまう状態の事です。

つまり、本当はくっついて欲しくない部分がくっついてしまうのです。

手術をしたほとんどの人に癒着は起こるらしいのですが、たいていの人は生活に支障がでるほどではないそうです。

でもまれに癒着のせいで、不妊症や、腹痛、腸閉塞の原因となる事があるようです。

帝王切開を二度経験した人の話

私が二人目を妊娠中に、2度の帝王切開を経験した人の話を聞くことができました。

その方は一人目の出産後、生活の中で癒着で悩んだ事はなかったのですが、二人目の帝王切開術の時、お腹を開けて初めてひどい癒着が起きている事が分かったそうです。

「私、癒着がひどかったらしくて、手術に3時間かかったんだよ!手術時間が長くて本当に疲れちゃって」

と話していました。癒着がひどいと赤ちゃんを取り出しにくいらしく、手術に時間がかかるそうなのです。

確かに帝王切開の手術時間はスムーズにいけば1時間もかからないので、3時間とはかなり長引いた手術時間です。

私も二回目の帝王切開を控えていたので、お腹をあけてみたらどうなっているのだろう?と不安になりました。

二人目の帝王切開

私自身も二回目の帝王切開だったので「癒着がひどければ手術時間が長引く事がある。」との説明を受けました。

ですが、実際手術をしてみると癒着の問題はなく、スムーズに弟くんは産まれてきてくれました。

しかし出産から1カ月経ったころ、食後にやたらと腸が痛むので病院で相談してみました。すると、

「開腹手術後は大体の人に癒着は起こってしまうので、癒着の痛みなのかもしれませんね。」

との事で、もっとひどくなるようならまた相談するように言われ、整腸剤がだされました。

お腹の中で起きている何かしらの変化なんて、私には知る由もありません。

とりあえず処方された整腸剤だけを頼りに、毎日を過ごしました。

すると1カ月半後には痛みを感じなくなり、『癒着』なんて言葉もすっかり忘れてしまいました。

帝王切開から2年半経ってからの大腸ファイバー

私はもともと大腸に病気があって、定期的に大腸ファイバーを受けなければならず、この前久しぶりに大腸ファイバー検査を受けたのです。

定期的に受けている検査なので、はっきり言ってもう慣れっこなんです。

いつものように大量の下剤をのんで、腸をキレイにしたら大腸ファイバー検査の準備が整います。

そこまではいつも通りでした。

ただ、いつもと違ったのは、長年担当してくださった先生が退職され、今年から新しい先生に代わった事です。

検査前に先生に「今まで大腸ファイバーで痛みを感じたりしたことある?」

と聞かれたので

「大腸の曲がるところで少し痛みを感じる事もありましたが、特にひどい痛みは感じた事ありません。」

と答えました。

実際、大腸ファイバーを苦に感じた事は一度もなかったのです。

なので私もさほど心配することなくいつも通りに終わるだろうと思っていました。

ですが、ここからが地獄の時間の始まりだったのです。

帝王切開の癒着の辛さを2年半後に思い知る

いつものように点滴がささり、向精神薬が流されます。少し薬を使う事でリラックスして検査を受ける事ができると以前説明をうけました。

あくまで向精神薬なので、麻酔とは異なる弱いお薬だそうです。

薬のせいで身体がだるくなってきたころ、直腸から大腸に向かってカメラが入っていきます。

が、なんだか今回の検査痛い感じがする。

あれ?こんなに痛かったっけ??

「なんか痛いです。」

と口にしたころにはグネグネとお腹の辺りで激痛を感じ始めました。

「・・・たい。痛い痛い!!」

「いた~~い!!」

もう半泣き状態で先生に訴えます。

先生も「痛いよね。ごめんね。痛いよね。あれ?進まない。すっごくねじれてるの。進まないなぁ」

と焦り気味です。

そんな痛い中

「手術とか受けた事ある?」と聞かれ

もちろん、問診票にもちゃんと書いたのですが

「うぅっ。ぐうぅ。帝王切開の手術してます・・・いたぁ!!」

「何年前?」

「にっ、二年半まえ・・・うっ・・・」

先生。同じ歳の子どもがいるって話したじゃないですか!しかも月齢も一緒だったじゃないですか!!

お宅のお子さんも2歳半でしょうよ!

「うぉ~痛い!!」

もう、拷問としか言いようがない痛さでした。

看護師さんにも「がんばって~!!ハイ大きく息を吸って~吐いて~ふぅ~」

自然分娩経験した事のない私ですが、まるでお産ですか!?って感じの掛け声をかけてもらい、「ひぃ~ふぅ~」とそれに従い呼吸をします。

「うん、じゃあちょっと一回やめて、細いカメラにしよう。大腸がすごいねじれちゃってるんだよ。これじゃあカメラ入っていかないわ。」

とやっと拷問が終わりました。

ええっ?また一からやり直し??ってか細いカメラとかあるなら、もっと早い段階で諦めてよ~!!

お腹すっごくジンジンするんですけどっ!!

ってな具合で細いカメラに代わりました。

痛みは少し軽減されたものの、やはり今までとは異なる痛さです。

「ひぃ。ふぅ~。うぅ・・・。痛いっ・・・イタタタッ」

「もうちょっとだからね。がんばってね。」

と先生にも声をかけてもらい、なんとか、やっと大腸ファイバー検査が終了しました。

帝王切開の癒着のせいでねじれた大腸

その後看護師さんに「大変でしたね。帝王切開の手術が原因で癒着が起きて腸がねじれてカメラが通りにくかったみたいです。産後お腹が痛かったり、便秘とかしてませんでした?」と聞かれました。

毎日快便だったし、腸の痛みも感じなくなったので癒着してるかもって事を本当に忘れてしまっていました。

ここにきて癒着の辛さを思い知るとは・・・。

帝王切開後の大腸ファイバー恐るべし

最後に

「今後、大腸ファイバーをする時は、細いカメラで検査する事と、もう少し点滴で流す薬を増やして、痛みを感じずに検査できるようにしましょう」と先生からも話がありました。

なので、今後もこの拷問のような大腸ファイバー検査を受け続けるわけじゃなさそうです・・・。

と信じたいです。

なのでもし、開腹手術をした方で、今から大腸ファイバー検査をするよって人がいるならば、必ず先生に、癒着があるかもしれない事と、痛みがないようにしてください!と伝えておいて下さいね。もちろん、癒着がなく、全く大丈夫な人もいるのでしょうけど。

私も、今後担当医が変わる事になるならば「大腸がねじれまくっているのでものすごく痛みを感じるタイプです!そこのとこヨロシク!!」と強く訴えます。

あと、帝王切開後の便秘や腹痛、二人目三人目の妊娠を望んでいるのになかなかできないって方は、一度癒着を疑ってみて、病院に相談してみるといいかもしれません。

今回は本当に痛い体験でしたが、みなさんのお役にたてれば幸いです。

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