以前、『丸飲みする子は要注意!近所の子が誤飲事故を起こしました』という記事でも触れたのですが、うちの2歳の弟くん、いまだにモグモグの回数が少ないと思うのです。幸い、上記の記事のような危険すぎる目にはあっていないものの、食事やおやつの時間におえっとしながら食べたり、しかめ面をしながら食べ物を飲み込む姿をよく見かけます。
最近食べ物を詰まらせて亡くなった小学生のニュースを見たり、身近な危険すぎる体験を聞いてしまったから敏感になり過ぎているだけかもしれませんが、この『噛まない』という不安、お兄ちゃんの時には感じた事がないんです。いつまでも食事時間の不安が払拭できません。
そこで今回は歯科検診や、噛み方を見てくれる歯科クリニックに相談して聞いてみた事を話したいと思います。
1歳半検診時「命優先の食べさせ方を!」と言われる
一歳半検診の時は内科の先生に相談してみました。我が子が食べ物を噛まない事と、食べ物を飲み込んだ後、オエっと吐きそうになる事が多い事を伝えると
「まだ1歳半だからねぇ。歯も少ないしそんなに焦らなくていいよ。歯も生えそろったら噛むようになるから。今は詰まらせないように命優先で、食べ物は細かく刻んであげて」というアドバイスを頂きました。
お兄ちゃんを育てた経験や、離乳食の本を基準にして弟くんの離乳食も進めてきましたが、先生に言われた事により、肝心の弟くんの成長が追いついていない事に気が付きました。
1歳半なんだし、このくらいの硬さの物、このくらいの大きさの物は食べられて当然!
という固定概念をとりあえず一回取っ払おうと思いました。
そのまま2歳過ぎても刻み食を食べ続けた弟くん。
とりあえず危険は回避できているものの一向に噛む仕草は見られません・・・
2歳の歯科検診で「噛む練習を!」と言われる
次は市の歯科検診の時に歯科衛生士さんに相談してみました。すると
「まだ刻み食を食べてるの??それは丸飲みの練習をしてるのと同じ事よ!」
と言われてしまいました・・・。
丸飲みの練習!?
歯科衛生士さんに聞かれて「ハッ」としたのは
「離乳食の早い段階でスプーン持たせなかった??」
って事です。
手づかみで、量を調節して口に入れたり、掴んだ食べ物を噛じりとるという行為が噛む
練習になるんだとか。
硬そうならちょびちょびかじって口に入れていく。
飲み込めなさそうな物を口に入れたのなら口から出す。
遊んでいるように見えるけど、その経験が自分で食べられるもの、飲み込めるものを見極める力を養うというのです。
思い当たる節はありました。
手でぐちゃぐちゃ食べられると散らかり、食後の後片付けが面倒だと思っていました。なので早い段階でスプーンを与えてみたら弟くん、これまた上手にスプーンを使いこなして刻み食を食べてくれたのです。
私の妹の子どもが弟くんと月齢も一緒の同じ歳なんですが、その子が手づかみですごく散らかして食べてる脇で、弟くんは割とキレイに食べ終わってるのです。その姿をみていた妹が「なんでうちの子はいつまでもこんなに汚く食べるのかな?」
と嘆いていました。
でも2歳になった今となってはその甥っ子の方がなんでも心配なく噛んで食べる事ができています。
私が刻み食にした事は子どもがスプーンですくい易いし、喉に詰まらせる心配も少なくなります。しかし、スプーンの一口をほとんど噛まずにそのまま飲み込むという流れを身につけさせてしまっていたのでした。
歯科衛生士さんに、
「もし、噛み方が不安なら、噛み方を指導してくれる歯科があるから行ってみたら?」との提案もされ、保険適用外の診察にはなるのですが、行ってみることにしました。
歯がほかの人より少ない事実を初めて知る
歯科検診から2か月後、この食事中の不安から解放されるならと噛み方を見てくれる歯医者さんに行ってみました。
歯科衛生士と、歯科医がペアになって診察してくれます。
まず、弟くんの歯の生えてる状況を確認していて
「そもそも歯も少ないから、まだ噛むのが苦手なのかも」
と言われました。
「上下とも奥歯はこの年齢ならまだ生えてない子もたくさんいるからそのうち生えると思うけど、下の前歯2本ないって歯科検診で言われた?」
えっ??
前歯がない??
どういうこと??
親として今まで気づかなくて恥ずかしいのですが、弟くんの歯、前歯が4本中2本しかなかったのです・・・。
つまり2歳4か月の弟くんの上の歯はきちんと前歯も4本あって、全部で8本。下の歯は全部で6本。
帰ってから慌てて同じ歳の甥っ子の下の歯の本数を聞くと、「最近奥歯2本も生えたから10本だよ」との答えが・・・。
えっ?うちの子と4本もの差!?
更に近所の2歳になったばかりの女の子の歯の本数を聞いてみると、これまた「最近10本になった」と言うではありませんか!
ワタクシ自分の子の歯が少ない事を今まで全然気づきませんでした(T_T)
もしうちの子噛むのが下手だなぁって思っている方いらっしゃったら、歯の本数確認してみて下さい。
奥歯の生える時期の個人差は激しいようですが、我が子の奥歯の生えるだろう場所を触ってみても、プヨプヨしていて近々生えてくる予定もなさそうです。
前歯に関してはレントゲンを撮らないと生えてくるのか生えてこないのかは分からないそうですが、現代の日本人は顎も小さく、前歯が4本も必要としてないためか生えてこない人も多いのだとか。
なので、前歯はなくてもそこまで噛むのに支障はないと言われました。
噛めてはいるけど飲み込むのが早い時もあるとの診断
歯医者さんにお弁当を持ち込んで弟くんの食べている様子を見てもらいました。
結果、「上手に噛めている」というのです。
ただ、飲み込みが早い節はあるようです。
こればっかりはやはり経験を積んでいくしかないようです。
自分で噛んで、これが飲み込める物なのか?口から出すべきなのかを学んでいくしかないというのです。
でも弟くんの場合、歯が少なく、奥歯ですりつぶす作業もほとんどできないので、無理をする必要はないし、難しい食材をチャレンジする必要もないけど、食べる時の環境に気をつけたり、食べ物に細工が必要だと言われました。
そこで歯医者さんで聞いてきた事をまとめてみます
<子どもの歯が生えそろうまでに親ができる事>
・肉の場合なら刻んで小さくするのではなく、筋切りをしてあげたり、噛みやすいような切込みを入れてあげる。
・繊維質の葉野菜はそのままの形で無理にあげようとせず、小さくしたり、ご飯に混ぜたり飲み込みやすいようにする。
・様々な食材の様々な硬さの物を口に入れる経験をする。(飲み込めそうにない時は口から出すという事も教える)
・ちくわやかまぼこなどの練り製品は噛んでいるつもりでも噛めていない事が多いので今の歯の本数で試す必要はない。
・静かな、落ち着いた環境で食事をする。(食事に集中しないと、噛まずに飲み込んでしまう事がある)
<噛む口の動きの練習をしたい時は硬い珍味がベスト>
もし噛む口の動きの練習をしたい場合は『スルメ 貝のひも 鮭とば』などを噛んで練習する。
その場合注意しなくてはならないのが、子どもに持たせて勝手に食べさせるのではなくて、必ず親がそれらの食べ物を手に持って子どもの奥歯にのせて噛む動きを確認する。
噛みちぎりそうになる前に口から出す。
噛みちぎって硬い物を飲み込んでしまっては危険なので噛む練習をする時は気をつけて下さい!
最後に
そして我が家では、弟くんが少しでも噛みやすいような食事を心がけています。
好き嫌いも激しくてなかなか新しい食材にチャレンジもできないのですが、子どものペースで頑張っていこうと思います。
とりあえず、手で持てそうなおかずに関しては「手で持ってちょっとづつかじって!」
と声かけするようにしました。
最近我が家に来た私の妹が、弟くんの手づかみばかりの食べ方をみて
「どうしたの?食べ方退化してない??」
と言ってましたが・・・。その時期を飛ばしてきてしまったので仕方ないです。
もし、「うちの子手づかみ食べばかりでスプーンを使いたがらない」と不安がっているママがいたら大きな声で言いたいです!
『手づかみ食べ』子どもの噛む力を養うのにとっても大切!!
スプーンを持ちたくなるまで手づかみ食べさせてあげて下さい。
うちの弟くん、ここぞとばかり、手で食べ物を握りしめたり、食べたくない食べ物下に落としたり投げたりしてますけど、これもきっと噛む事の役に立つ事でしょう( ̄д ̄)
【追記】2年後、弟くんが飲み込めないのには、別の理由もあると判明しまいた。
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