幼稚園に入園してから、数名のママに「受験とかさせる?」って質問されました。うちの6歳のお兄ちゃんが通っている幼稚園は遊び重視の幼稚園でお勉強時間はほとんどありません。なので、小学校のお受験ではなくて、どうやら中学受験の事でした。
それにしてもそんな先の事、もう考えているんだ!とその質問を受けて驚いたし、初めて「子どもの勉強について」考えるきっかけとなりました。
そこで、今回は「子どもに何歳から勉強をさせるか?」を考えてみました。
幼稚園のうちから勉強は必要?
受験のことは置いといて、そもそも勉強って幼稚園のうちからさせた方がいいの?って疑問が浮かび上がりました。幼稚園によってはひらがなや数字の勉強時間のある幼稚園もありますよね。お兄ちゃんの幼稚園では英語のネイティブの先生と遊ぶ時間はありますが(20分程度)、それ以外は特に勉強らしきことはしていません。
私は正直幼稚園のうちは遊んで欲しいと思ったので、遊び重視の幼稚園を選んだのです。
勉強は小学校に入ってからやればいいんだ!と・・・。
しかし、小学校に入学したばかりのお友達の話を聞いてびっくりしました。
国語では一応ひらがな練習から始めてくれるようなのですが、算数では早々と文章問題が出るそうなのです。そもそも今ひらがなを覚えようとしているところなのに、算数に関しては問題すら読めないという状況なのだとか。
えっ?小学校ではひらがなバッチリで入学のていですか?
親の時代はどうだったの?
うちは3姉妹だったし、親は娘たちに進学への期待は全くなくて、さっさと働いて欲しいと思っていたようです。なので、最低限の宿題については言われましたが、それ以上の「勉強しろ」はない家庭でした。幼稚園の時も全く学習的要素がなかったったので、私はひらがなの読み書きができないまま入学したのだとか。
まあ、私はそれで苦労しただとかの記憶はないのですけど・・・。その当時は何とかなったのでしょうね。
親が「勉強しろ!」と言わなくてもいいという先生の話
幼稚園主催の知育遊びの日が年に一度あり、子どもたちが知育遊びをしている間に親がその知育遊びを考えた先生の話を聞くことができます。もちろん希望者のみの会なのですが、私はなんとなくその先生の話が好きなので二年連続でその会に参加しました。
その先生に質問することができたので、先生に「子どもには今から勉強させておいたほうがいいですか?」って質問をしました。知育遊びを主催する先生なのですから、やはり勉強を勧めるのかと思いきや、
「お母さんの時はどうだったの?」
と聞かれたので
「うちは勉強させる家ではありませんでした。自由に好きな事して遊んでました」
と答えました。すると
「とてもすてきな親じゃない!じゃあ、あなたはその時勉強しなかったから今、何か困ってる?」
と聞かれました。「今」と聞かれると、実際「今」困っていることはありません。小さい時に勉強しなかったけど、幸せな「今」があるので。
その後、先生が続けた言葉は
「うちの子も小さい頃全く勉強しなかったんだけど、いつかやる時がくるだろうってほっておいたの。そしたらねやっぱり勉強したい時が来たのよ!夢が見つかってね、それに向かって頑張り始めたの。
私はね、人には必ず勉強したい時期がくると思うのよ!何歳かは分からないけどね。
だから、子どもにはあえて勉強させるんじゃなくて、好きな事でじっくり遊ばせて、いろんな事を経験させて、たくさんの興味関心を子どもに与えた方がいいと思うの。そしたら勉強したくなった時、今まで好きな事で遊んでいた集中力がそこで生かされるし、勉強のあらゆる分野で興味関心がわいてくるのよ!」
「私はあえて勉強じゃなくてもお手伝いでもなんでもいいと思ってる。洗濯物の角と角を合わせて畳むとこんな形になるんだな!って発見でも立派な学習よ。今の時期は遊びを通してだったり、日々の暮らしの中で学んでいける事がたくさんあるのだからたくさん子どもと関わってあげて!」
とすごく熱く語って下さり、「なるほど~」って心から共感しました。
子どもが勉強したい時を待っていていいの?
子どもの人生子どものものです。私も子どもが夢に向かって勉強するようになるのが一番自然でいいことだと思います。
とは言ってもそれは理想論じゃないか?と思う自分もいます。
私の人生で、もうちょっと早めにやる気がでていれば・・・って後悔もあるので。
私は特に目指した進路もなく、入れる高校に入って生活していたのですが、高校3年生になってあることがきっかけでやっと「養護学校の先生になりたい!」
っていう明確なビジョンが出来上がりました。そのためには○○と△△大学への進学しかないって道が絞られたのです。
そもそも進学するかどうかも悩んでいた高校生活。急に具体的な受験科目が決まっても普段から勉強していなかったので時間がなさすぎます。まあ勉強が好きな方ではなかったので自分のせいでもあるのですが・・・。
その時のうちの親は進学を応援してくれましたが、「浪人だけは経済的に許せない」との事で浪人の道はありませんでした。
私なりにその時頑張ったつもりですが、私の今まで勉強してなさ過ぎた事が原因で入りたい大学は見事撃沈。
やる気がでるのが遅すぎたんです!
結局当初の目的とは変わって、入れそうな大学への進路変更をすることになりました。それなら初めからとりあえずの大学進学を視野にいれて勉強しておくべきだったとの後悔があるのです。
自然と学べる環境って?
やっぱり、勉強のできる子って親の志が違う気がするのですよね。もちろん例外もあるのかもしれませんが、初めは親が仕向けたのがきっかけの場合も多いと思うのです。
講演会の先生の言う通り、生活の中で学べる事はたくさんあると思います。でも、子どもに気づきを与えるのに親の声掛けが必要なんじゃないかな?って思ってしまうのです。
例えば洗濯物を畳んでいて「こんな形になるのか!」って自分で思っていたら天才じゃないですか!
親の何気ない一言「ここの角とここの角を合わせて畳んだらこんな形になるね!」って声掛けがあってこそ、子どもは「へ~、こっちのタオルを畳んだらどんな形になるのだろう?」「じゃあ折り紙だったらどうなるんだろ?」って考えが発展していくのではないのでしょうか?
お風呂場にあいうえお表を貼ったとしても親が何も関与しないで子どもが勝手に覚えていたらやっぱりその子は天才じゃないですか?
「『あ』から始まるポケモンは?」「じゃあ次は『い』から始まる食べ物は?」って親が提案してゲームを通してひらがなを覚えていくなど、親が学びの環境を作る事は必要なんじゃないかな?って思っています。
私の親のように子どもに対してなにかアクションを起こさなくても勉強できる子はきっといるのでしょうが、やはり勉強に興味を持つ環境作りってのは必要だと思います。
実際我が家でやっている学びの環境作り
わざわざ勉強をさせなくても、日々の生活の中で色々学んでいけるのだという事は十分にわかりました。私のなかで、幼稚園のうちはがっつりお勉強をさせなくてもいいんじゃないか?って気持ちも変わりません。
ただ、この時期に自然と「知りたい!学びたい!」と思える環境を作ってあげて、その意欲を小学校からの勉強にも生かす事ができるように導く事が今の私の役目なんじゃないか?と大それた責任感を勝手に感じています(^▽^;)そこで我が家で実践していることは
1、たくさんの絵本を子どもに読んであげています
2、日々自分の気づきや疑問を子どもにも伝えるようにしています。例えば
「あっ、蜘蛛の巣あったよ!どうやって蜘蛛の巣って作られるのかな?」とか「今日の夕焼けきれいだよ!なんであんなに赤いのかな?」とかそんな話ですが・・・。
3、お風呂場のあいうえお表を見ながら「あ」から始まる食べ物は?「す」から始まるポケモンは?などの言葉遊びをしています。
4、子どもに少しでも『勉強する時間というのは当たり前にあることなんだよ』って教えたくて、最近子どもが興味を持ってくれたドリル1~2ページを毎日テレビを見る前にやらせてます。迷路だったり、工作だったり勉強って感じのものではないのですが。集中して座る練習としてはいいと思っています。
最後に
いくら子どもにまだ勉強はさせなくてもいい!とは思っていても周りの子がそろばんだとか、公文だとかに通い始めたのを聞くと親としてやはり焦る気持ちは隠せません。
現実的に勉強ができて損することはありませんもんね。
でも無邪気に遊べるって時期も今だけだしなぁという思いもあります。
なので幼稚園のうちからがむしゃらに「勉強しなさい!」って言っていくつもりはありませんが、学びたくなるような環境は私にも作れるはずだ!と思っているので、今のうちから工夫はしていきたいと思います。
子どもの勉強に対する親の関わり方はこれからも悩み続けると思うので、また今後も記事にしたいと思います。