数日前の事です。私の姉家族の家で遊んでいて、帰る時にお兄ちゃんが「遊び足りない!」と言ってきたのです。
姉の家には5年生の女の子と2年生の男の子、幼稚園年少さんの女の子がいます。みんなで集まるとお兄ちゃんにとってそれは楽しいのです。我が家の弟くんとはできない遊びがたくさんできますから。
すると、いとこ達が「泊まっていきなよ!」と提案してきました。
お兄ちゃんはおそらく、泊まってみたい好奇心と不安な気持ちで悩んでいましたが、泊まる事を決意しました。
突然、親から一人離れてお泊りすることになった6歳の息子。母親もその決断に驚きです。
今回は私にとっても、お兄ちゃんにとってもいい意味で親離れ子離れの練習になったよ!っていうお話です。
親の心情
お泊りを決断したことに驚き
お兄ちゃんは私にべたべた甘えない性格だし、自立した面もみられるけど、一人でお泊りはできないだろうなって勝手に思っていました。そもそも、今月末に行われる幼稚園のお泊り保育の申し込みをするときも、「これ、行かなきゃいけないの?」と及び腰です。
なので、今回いきなりお泊りの提案をされても、心の準備ができてないだろうし、断ることになるんだろうなって心の中で母の余裕を感じていました。この子は私から離れていかないだろうっていう余裕。
そんな母の思いをよそに、「う~ん」としばらく考え込んで「泊まる!」と決断したお兄ちゃん。えっ?泊まっちゃうの?
安心タオルがなくても寝られるの?
以前、安心タオルって子育て分担できる存在なんです!という記事で触れましたが、お兄ちゃんには1歳の頃から寝る時に必ず持っている安心タオルの存在があります。寝る時だけでなく、テレビを見る時も本を読むときも必ず手に持っています。幼稚園に通い始めて触る機会も少し減ったかなぁ?と思いますが、まだまだ手放せないようです。
今回いきなり「泊まる」と決心したので「タオルないけどいいの?」と聞いたところ「最近タオルあんまり触ってないし!」って強気な答えでした。いやいや、母からみる限り家ではずっとタオル持ってますけどね。ちゃんと眠ることできるの?
お兄ちゃんのありがたみを感じる夕方
なんだか、スースーと落ち着かない気持ちで弟くんのみをつれて家に帰りました。
1歳10カ月の弟くんはお兄ちゃんがいない事を不思議がることもなかったのですが、ごはんを作っている時間はいつもお兄ちゃんと二人で遊んでいるので、今日は私から離れようとしません。「お兄ちゃ~んカムバーック!( ;∀;)」と親の私が先にSOSです。
「あれとって」とか、「これやっといて」って細々したことをお兄ちゃんにお願いすること多く、私はお兄ちゃんに頼ってばかりなんだなぁと感じる事ができました。
姉からの報告
お風呂もみんなで楽しく入り、ご飯もモリモリ食べて、一人でお泊りしている事に関して何も心配することはなかったようです。
寝る時は小学生2人とうちのお兄ちゃんの3人で同じ部屋に布団を敷きました。姉の計らいでお兄ちゃんがいつも持っているタオルの形状に似ているタオルを持たせてくれたようです。
しばらく3人で話していたけど、徐々に話し声が聞こえなくなってきたのだとか。
そうかそうか、楽しんでお泊りしてるのか( ;∀;)姉からの報告を聞いて、安心したのと同時に母の寂しい気持ちがあったのは言うまでもありません。
翌朝
満足した顔で帰ってくるのだろうな!と朝10時にお兄ちゃんを迎えに行きました。
ところが、神妙な顔つきで玄関に顔を出す息子。「ありがとうね~」と私が姉に伝えてるところ、お兄ちゃんといったら靴を履き、私のところまで来て、私に抱き着いていきなり泣き始めたのです。
予想外の結末でした。
楽しかったのも事実だろうけど、お兄ちゃんはお兄ちゃんで張りつめていたものがあったのでしょう。お母さんを見て、緊張の糸がほどけたのですね。
お兄ちゃんのそんな態度を目の当たりにして、母に余裕の笑みがこぼれました( *´艸`)
お兄ちゃん曰く、あまりよく眠れなかったようで、迎えに行った車の中で泣きながらすぐに眠ってしまいました。
最後に
今月末に幼稚園のお泊り会があるのですが、解散が次の日の朝の8時なのですよ。8時に幼稚園に迎えに行かなければならないのです。「お迎えに行く時間が早すぎる!」って思いもありましたが、今回の件で納得です。寂しいと感じる隙ができる前にお迎えに行った方がいいのですね。
そして、自立心をはぐくんだり、お友達との絆を深める目的のお泊り会。これは正直言って、子どもだけが自立を学ぶ機会ではないんだなって感じました。私達親も、子どもが自立して行く事を肌で感じ、経験するいい機会なんです。
今回、姉の家にわざわざ寂しい思いをしてまで一人で泊まらなくても・・・って思ってしまいましたが、これは大人になってもこんな思いなんですよね。大好きな家族だけど、家を出るワクワク感。大好きな家族だから、家を出る寂しい気持ち。両方の気持ちを併せ持ちながら、子どもは自立していくのです。
私も経験したのでよく分かります。
将来子どもが巣立ってしまう時は必ず来ます。私自身、うちの子は小さいからまだまだって思っていますが、意外とあっと言う間なのかもしれません。
子どもの突然のお泊り会を通じて、子どもと過ごせる貴重な時間を大切にしなければならないなって再認識するいい経験となりました。